AWS SAP-C03への改定が発表されました。現行SAP-C02の最終受験日は2026年11月16日、新版SAP-C03のGA提供開始は翌11月17日です。登録受付は10月27日から、全言語で始まります。
ただしこの日付、AWS公式のなかで表記が割れています。認定ページのバナーは「現行試験の最終日は11月17日」と書いているのに対し、公式ブログの発表は「11月16日が最終日、11月17日はSAP-C03の提供開始日」としています。この1日の差は、最終日にC02を受けようとする計画に直接響きます。
以下では、より詳細な公式ブログ側の日程を軸に、どちらを前提に動くべきかを整理します。あわせて再受験まで織り込んだ逆算と、現行版で受け切るか新版を待つかの判断材料をそろえます。
SAP-C03改定の日程——公式ページとブログで食い違っている
2026年9月1日付のAWS公式ブログは、SAP-C03の日程を3行で示しています。「October 27, 2026 – Registration opens (all languages)」「November 16, 2026 – Last day to take SAP-C02」「November 17, 2026 – SAP-C03 GA delivery begins」。旧版の最終日の翌日に新版が始まる、これまでの改定と同じ形です。
一方、認定ページのバナーは「The last day to take the current exam (SAP-C02) is November 17, 2026.」です。ブログがSAP-C03の提供開始日としている11月17日を、こちらは現行版の最終日として書いています。両者は1日ずれており、バナー側が「旧版の最終日」と「新版の開始日」を取り違えている可能性が高いと考えられます。
受験者の立場では、答えは単純です。11月16日を最終日として動けば、どちらが正しくても取り逃しません。逆に11月17日を当てにして予約しようとすると、ブログの日程が正なら枠自体が存在しないことになります。
| 項目 | 内容(2026年9月2日時点) |
|---|---|
| SAP-C03の登録開始 | 2026年10月27日(全言語) |
| SAP-C02の最終受験日 | 2026年11月16日(認定ページのバナーは11月17日と表記) |
| SAP-C03のGA提供開始 | 2026年11月17日 |
| 試験時間 | 180分(C02から据え置き) |
| 問題数 | 75問(据え置き) |
| 受験料 | 300 USD(据え置き) |
| 出題分野・配点 | 未発表(試験ガイドは10月27日公開) |
試験時間・問題数・受験料はC02から変わりません。まだ出ていないのは中身、つまり出題分野の構成と配点です。ここが分かるのは10月27日。それまでは、新版に照準を合わせた対策はできません。
だからこそ、いま手をつけるべきは現行版に対する自分の到達度です。4分野のどこで落としているかを問題を解いて数字にしておけば、10月27日に新ガイドが出た瞬間から差分に集中できます。
現行SAP-C02の中身:75問・180分・合格750点
11月16日までにSAP-C02で受けると決めたなら、対策対象は現行版の範囲です。AWS公式の試験ガイド(Version 1.2)と認定ページが示す仕様は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験コード | SAP-C02 |
| 問題数 | 75問(採点対象65問+採点対象外10問) |
| 試験時間 | 180分 |
| 出題形式 | 択一選択問題/複数選択問題 |
| スコア | 100〜1,000の換算スコア(合格スコア750) |
| 受験料 | 300 USD |
| 実施言語 | 英語・日本語・韓国語・ポルトガル語(ブラジル)・中国語(簡体字)・スペイン語(ラテンアメリカ) |
| 推奨経験 | AWSでのクラウドソリューション設計・実装 2年以上 |
| 有効期間 | 3年間 |
出題は4つのコンテンツ分野で構成され、配点は「複雑な組織に対応するソリューションの設計」26%、「新しいソリューションのための設計」29%、「既存のソリューションの継続的な改善」25%、「ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速」20%。突出した山がなく、4分野すべてが2割超という配分です。1分野を捨てたときの取り返しがきかない配点、と言えます。
採点対象外の10問は、AWSが将来の出題候補を評価するために混ぜているもので、本番では見分けがつきません。合格判定は補正スコアモデル(compensatory scoring)で、分野ごとの足切りはなく合計750点で決まります。苦手分野を得意分野で埋める戦い方が成立するのはこのためです。
アソシエイトから積み上げる場合は、AWS SAAの勉強方法ロードマップで土台の作り方を確認しておくと、SAPで問われる設計判断が読みやすくなります。
11月16日より先に来る締め切り——初回受験は11月2日まで
逆算すると、意識すべき日付は最終日の2週間前にもうひとつあります。再受験の余地を残すなら、初回受験は11月2日までに終える必要があります。AWSの規定では不合格後14日間は再受験できないため、11月2日に受けて落ちた場合、制度上の最短再受験日がちょうど最終日の11月16日になるからです。
ただしこれは制度上の逆算です。11月16日の受験枠を確保できる保証はなく、最終日に近づくほど選べる会場と時間は減ります。11月2日ぎりぎりに初回を置くより、もう少し前倒しするほうが安全です。
2026年9月2日から11月16日までは75日、週に直すと10週と5日。この10週で確保できる学習時間を先に出しておくと、間に合うかどうかの見当がつきます。
| 平日1日あたり | 休日1日あたり | 週あたり | 10週の合計 |
|---|---|---|---|
| 30分 | 2時間 | 6.5時間 | 65時間 |
| 1時間 | 3時間 | 11時間 | 110時間 |
| 1.5時間 | 4時間 | 15.5時間 | 155時間 |
| 2時間 | 5時間 | 20時間 | 200時間 |
受験回数そのものに上限はありませんが、毎回300 USDの全額がかかります。手応えのないまま2回受けると、600 USDと14日間を消費して振り出しに戻る計算です。
状況別・どちらを選ぶか
| あなたの状況 | 選ぶべき版 | 理由 |
|---|---|---|
| 模擬問題で安定して合格判定が出ている | SAP-C02 | 11月2日までに初回を入れれば、制度上は再受験の機会も残せる |
| 4分野のうち手つかずが2つ以上ある | SAP-C03 | 10週で4分野を仕上げるより、10月27日の新ガイドで組み直す方が無駄がない |
| 週に確保できる学習時間が5時間未満 | SAP-C03 | 10週でも50時間未満。4分野を一巡させるには薄い |
| 年内に取得する社内期限がある | どちらでも可 | SAP-C03のGA開始は11月17日と確定しており、年内受験に間に合う |
| 再認定が目的で期限は来年以降 | SAP-C03 | 急ぐ理由がなく、10月27日公開の新ガイドを見てから計画を立てられる |
改定をまたぐ人が誤解しやすい3点
版が切り替わる時期は、事実でない前提が広まりやすくなります。よくある誤解を3つ整理します。
誤解1:取得済みのSAP認定が「旧版扱い」になる
なりません。認定名はどの版で合格しても AWS Certified Solutions Architect - Professional で共通、有効期間は取得日から3年間です。試験の改定にともなって既存認定の有効期限が短縮されるという告知は出ていません。C02合格者のバッジがC03合格者より下に置かれることもありません。
誤解2:10月27日を過ぎるとC02は受けられない
10月27日は「C03の登録が始まる日」であって、C02が終わる日ではありません。C02の最終受験日は11月16日なので、そこまで21日間の重なりがあります。新ガイドで変更点を確認したうえで「やはりC02で受ける」と選び直せる期間、と考えてください。
誤解3:C02の教材はC03で全部使えなくなる
これも公開情報だけでは判定できません。SAP-C02はAWS Well-Architected Frameworkを土台に設計されており、そこで問われる設計原則やサービス知識には引き継がれる部分があると考えられます。一方で、分野構成の再編が実際に起きた例もあります。別系統の上位資格であるSecurity Specialtyの新版SCS-C03では、ドメインが分割され配点も動きました。どこまで流用できるかは、10月27日にガイドが出てから照合するしかありません。
よくある質問
結局、SAP-C02の最終受験日は11月16日と11月17日のどちらですか
AWS公式ブログは11月16日、認定ページのバナーは11月17日としており、記事執筆時点で表記が一致していません。11月17日はブログではSAP-C03の提供開始日にあたります。11月16日を最終日として計画すれば、どちらが正しくても取り逃しません。予約時に選べる日程を確認するのが確実です。
SAP-C03の出題範囲や配点はいつ分かりますか
2026年10月27日です。AWSは登録開始と同じ日に試験ガイドと対策リソースを公開すると案内しています。試験時間180分・75問・300 USDという枠組みはC02から据え置きと発表済みですが、分野構成と配点は当日まで公開されません。
SAP-C03は日本語で受けられますか
受けられる見込みです。AWS公式ブログはSAP-C03の登録開始を「all languages(全言語)」と明記しています。現行のSAP-C02は日本語を含む6言語で提供されているため、同じ範囲が引き継がれると読めます。
SAP-C02に落ちた場合、最終日までに再受験は間に合いますか
初回を11月2日までに受けていれば、制度上は間に合います。不合格後は14日間の待機が必要で、受験回数に上限はないものの毎回全額の受験料がかかります。11月3日以降に初めて受ける場合、C02での2回目はありません。
認定の更新が目的なら、改定前に受け直すべきですか
期限に余裕があるなら急ぐ必要はありません。AWSには試験を受け直すRenew(3年延長)のほか、Skill Builderの学習で1年延長するMaintainという経路もあります。ただしMaintainは対象認定が段階的に広がっている制度で、有料サブスクリプションも前提です。自分の認定が対象かどうかを含め、条件は試験なしでAWS認定を更新するMaintain制度で確認してください。
まとめ
SAP-C03で外枠は決まりました。180分・75問・300 USDは据え置き、GA開始は11月17日。まだ開いていないのは分野構成と配点で、それが出るのは10月27日です。C02で取り切るなら、狙うのは11月16日ではなく11月2日。ここまでに初回を受けておけば、制度上は最終日にもう一度ぶつけられます。逆に4分野のうち手つかずが残っているなら、10週で詰め込むより新ガイドを待って組み直すほうが遠回りになりません。判断の材料になるのは、26%・29%・25%・20%のどこで落としているかという現在地です。SkillStackは分野別の正答率を表示するので、弱点がどのテーマに固まっているかを確かめてから残り時間を配分できます。
参考サイト
- Certification updates from AWS Training and Certification: September 2026(AWS公式ブログ・取得日: 2026年9月2日)
- AWS Certified Solutions Architect - Professional(AWS公式・取得日: 2026年9月2日)
- AWS Certified Solutions Architect - Professional (SAP-C02) 試験ガイド Version 1.2(AWS公式・取得日: 2026年9月2日)
- AWS認定 受験後のポリシー(AWS公式・取得日: 2026年9月2日)
- AWS再認定(AWS公式・取得日: 2026年9月2日)
- AWS Certified Security - Specialty(AWS公式・取得日: 2026年9月2日)
- AWS認定(レベル区分。AWS公式・取得日: 2026年9月2日)
