「AIの資格を1つ取っておきたいけれど、文系の自分でもG検定に受かるのか」——G検定とは何かを調べ始めたあなたも、同じ不安を抱えているかもしれません。結論から言うと、G検定は受験資格の制限がなく、2026年の合格率は毎回7割台後半から8割台です。複雑な数式計算が中心の試験ではありません。
ただし、合格率の高さだけを見て油断するのは禁物です。2026年第5回の会場試験に限ると、合格率は62.56%。同じ回のオンライン試験より17ポイント以上低い数字です。
試験概要と受験料、2026年の合格率、1問あたりに使える秒数、そして年内最後の試験の申込締切。受験を決めるのに必要な数字を、すべてJDLAの公式発表から拾って並べました。読み終えるころには、いつ・どの方式で受けるかを決められます。
G検定とは——AIを活用する力を測るJDLAの検定
G検定(ジェネラリスト検定)は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する検定です。AI・機械学習・ディープラーニングの基礎知識と、それを事業に生かすための法律・倫理の知識を問います。JDLAは「AI・ディープラーニングに関わる全ての方」を受験対象としていて、エンジニアに限らず、企画職や営業職、学生まで受けられます。
試験の基本データ(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) |
| 受験資格 | 制限なし |
| 受験料(税込) | 一般13,200円/学生5,500円 |
| 再受験割引 | オンライン試験を個人で申し込む場合のみ、前回受験日から2年以内なら半額(一般6,600円/学生2,750円)。会場試験は対象外 |
| 試験時間 | オンライン試験100分/会場試験120分 |
| 問題数 | 145問程度(2026年第5回・第6回の公式案内) |
| 出題形式 | 多肢選択式の知識問題 |
| 出題範囲 | シラバス(G2024#6〜)に基づく技術分野と法律・倫理分野 |
| 実施回数 | オンライン試験 年6回/会場試験 年3回 |
| 合格者特典 | 合格証書とオープンバッジ、合格者コミュニティ「CDLE」への参加 |
問題数には注意が必要です。JDLAの試験概要ページには「160問程度」と書かれていますが、2026年第5回の結果発表と第6回の案内ではどちらも「145問程度」となっています。この記事では、直近の公式案内である145問程度を前提に計算します。
出題範囲は大きく2つに分かれます。ひとつは技術分野で、機械学習の手法、ディープラーニングの仕組み、画像認識や自然言語処理などの応用まで含みます。もうひとつが法律・倫理分野で、個人情報保護、著作権、AIの公平性といった、AIを社会で使うときの論点です。
範囲を見て、用語の多さに手が止まった人もいるでしょう。ただ、範囲の広さだけで難易度は判断できません。まずは実際の合格率を確認してみましょう。
G検定の合格率は約8割——第5回の会場試験は62.56%
JDLAの発表によると、2026年に実施された5回の合格率は76.97%〜83.08%でした。受験者の4人に3人以上が合格しています。
| 2026年の実施回 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 第1回(1月) | 8,529名 | 78.77% |
| 第2回(3月) | 12,027名 | 77.04% |
| 第3回(5月) | 8,305名 | 82.40% |
| 第4回(7月) | 9,241名 | 83.08% |
| 第5回(9月) | 14,908名 | 76.97% |
受験方式別に分けると、もう一つの傾向が見えます。第5回ではオンライン試験の合格率が79.93%だったのに対し、会場試験は62.56%でした。会場試験を併催した2026年の3回とも、会場のほうが14〜17ポイント低い集計になっています。
ただし、公開されているデータだけでは、受験方式そのものが差の原因だとは言い切れません。受験者の層や準備の度合いが方式ごとに違う可能性もあるからです。また、G検定の合格点は公表されていないため、「何割取れば受かる」とも言えません。回ごとの詳しい数字はG検定2026年第5回の合格率をまとめた記事で確認できます。
難所の一つは時間——145問を100分で解く計算
G検定で見落とせないのが、解答時間の短さです。オンライン試験は145問程度を100分で解くため、1問にかけられるのは平均で約41秒です。
| 受験方式 | 試験時間 | 1問あたりの平均時間(145問の場合) |
|---|---|---|
| オンライン試験(自宅) | 100分 | 約41秒 |
| 会場試験 | 120分 | 約50秒 |
41秒は、問題文と選択肢を読んで、迷わず選ぶのがやっとの時間です。用語の意味をうろ覚えのまま本番に臨むと、1問に1分以上かけてしまい、終盤の問題を読み切れなくなるおそれがあります。
この秒数から逆算すると、学習のゴールが変わります。目指すのは「説明を読めば分かる」状態ではなく、「用語を見てすぐに選べる」状態です。テキストを読み込む時間の一部を、短い問題を繰り返し解く時間に回すと、本番の判断スピードを鍛える練習になります。
具体的な教材の選び方や学習スケジュールは、G検定の勉強方法で詳しく紹介しています。
E資格・生成AIパスポートとの違い
AI系の資格で迷いやすいのが、JDLAのE資格と、GUGAの生成AIパスポートです。3つは主な対象と扱う範囲が異なります。
| 資格 | 主催 | 主な対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| G検定 | JDLA | AI・ディープラーニングに関わるすべての人 | AI・ディープラーニングの全体像と法律・倫理を幅広く問う |
| E資格 | JDLA | AIを実装するエンジニア | 試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了していることが受験の条件。数学や実装の知識まで問う |
| 生成AIパスポート | GUGA(生成AI活用普及協会) | 生成AIを安全に活用する基礎を身につけたい人 | 生成AIの使い方とリスクに絞った内容 |
AIの全体像と事業での活用を学びたいならG検定、実装の力を証明したいならE資格と、目的に応じて選びます。2つの違いはG検定とE資格の違いを比較した記事で詳しく比べています。
次に受けられるのは11月6日・7日——個人申込は10月29日まで
2026年最後のG検定は、11月6日(金)と7日(土)のオンライン試験です。個人申込の締切は10月29日(木)23時59分です。
この回に会場試験はありません。会場で受けたい人の次の機会は、2027年1月15日〜17日の第1回会場試験です。会場試験は試験時間が20分長い一方、再受験割引などの割引制度は使えません。時間の余裕と費用のどちらを優先するかで選ぶとよいでしょう。
よくある質問
G検定は文系でも合格できますか?
合格を目指せます。受験資格の制限はなく、問題は多肢選択式の知識問題です。複雑な計算が中心の試験ではないため、用語と仕組みを理解すれば文系出身でも十分に戦えます。
オンライン試験と会場試験はどちらを選ぶべきですか?
オンライン試験は年6回あり、自宅で受けられます。会場試験は年3回で、試験時間が120分と20分長い代わりに、再受験割引などの割引は使えません。日程の選択肢と割引を重視するならオンライン、試験時間が20分長い点を重視するなら会場が候補になります。
学生は受験料が安くなりますか?
学生は5,500円(税込)で受験でき、一般の13,200円の半額以下です。オンライン試験を個人で申し込む場合は、前回の受験日から2年以内なら学生2,750円・一般6,600円の再受験割引も使えます。
合格するとどんな特典がありますか?
合格証書とオープンバッジが発行され、名刺やSNSで合格を示せます。合格者コミュニティ「CDLE」にも参加でき、勉強会やイベントを通じてAIに関わる人とつながる機会が得られます。
まとめ
G検定とは、AIを活用するための知識を、技術と法律・倫理の両面から問うJDLAの検定です。合格率は8割前後ですが、145問程度を100分で解く時間配分は軽く見ないほうがいい部分です。
年内に受けるなら、締切の10月29日まで残りは約3週間です。テキストを最初から読み直すより、用語を見て即答できる状態を1つずつ増やし、1問約41秒で答えを判断できるようにするほうが、本番に近い練習になります。SkillStackでは問題を解いたあと解説を確認し、腑に落ちない点をその場でAIに質問できるので、うろ覚えの用語をその日のうちに片づけたい人に向いています。
参考サイト
- G検定とは|一般社団法人日本ディープラーニング協会(取得日: 2026年10月5日)
- G検定について(試験日程)|一般社団法人日本ディープラーニング協会(取得日: 2026年10月5日)
- 「2026年 第6回 G検定」受験申込開始のお知らせ|一般社団法人日本ディープラーニング協会(取得日: 2026年10月5日)
- 「2026年 第5回 G検定」開催結果の発表|一般社団法人日本ディープラーニング協会(取得日: 2026年10月5日)
- 「2026年 第1回 G検定」開催結果の発表|一般社団法人日本ディープラーニング協会(取得日: 2026年10月5日)
- E資格とは|一般社団法人日本ディープラーニング協会(取得日: 2026年10月5日)
- 生成AIパスポート 試験概要|一般社団法人生成AI活用普及協会(取得日: 2026年10月5日)
