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未経験からインフラエンジニアになるには|入口4ルート【2026】

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未経験からインフラエンジニアになるには|入口4ルート【2026】

未経験からインフラエンジニアになるには、まず何の資格を取るか——そう考えて検索を始めた人ほど、遠回りをします。資格より先に決めるべきものがあるからです。それは、どの入口から業界に入るか。

同じ「未経験歓迎・インフラエンジニア」の求人でも、入った先で待っている仕事は4通りに分かれます。夜勤のあるなし、1年後に手元に残るスキル、そこから先に進める道筋。入口によって最初の経験値は大きく変わります。同じ資格を持って入社しても、3年後の立ち位置に差がつくのはこのためです。

この記事では、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)が公開している有効求人倍率とスキルレベル別の年収データをもとに、4つの入口を比較します。読み終えたとき、あなたは自分がどのルートを狙うべきかと、入社前に用意しておくべきものを決められる状態になります。

インフラエンジニアの仕事は3層|未経験が入るのは「運用・監視」から

インフラエンジニアという1つの職種があるわけではありません。仕事は「運用・監視」「構築」「設計」の3層に分かれ、未経験では運用・監視やヘルプデスク寄りの業務から入るケースが多くなります。ここを理解しないまま求人を眺めると、設計の仕事を想像して運用監視の職場に入り、話が違うと感じることになります。

やること job tagでの職業区分 平均年収 有効求人倍率
運用・監視 サーバー監視、ログ確認、バックアップ、障害の一次対応 運用・管理(IT) 609.8万円 2.73
構築 設計書に沿ったサーバー・ネットワークの構築、テスト —(上下の区分にまたがる)
設計 要件定義、構成設計、移行計画 システムエンジニア(基盤システム) 889万円 2.28
インフラエンジニアの仕事を運用監視・構築・設計の3層で示し有効求人倍率を併記した図

数字はいずれも厚生労働省のjob tagに掲載されている公的統計です。年収は令和7年賃金構造基本統計調査、有効求人倍率は令和6年度のハローワーク求人統計にもとづきます。ただし、この平均年収はその職種で働く人全体の平均であって、未経験の初年度に得られる額ではありません。ここを取り違えないでください。

注目すべきは求人倍率のほうです。運用・管理(IT)が2.73で、基盤システムの設計職の2.28を上回ります。未経験の求人が出やすい入口として見られる数字ですが、案件の中身までは示さないので個別に確認が必要です。そして入った後に上の層へ移る道筋を自分で描けないと、同じ椅子に座り続けることになります。

そしてもう一つ、多くの人が入社後につまずくことがあります。監視画面に出たエラーの意味が分からない。先輩の説明に出てくる用語が半分も追えない。現場で困るのは資格の有無ではなく、基礎用語のストックの薄さです。入口を選ぶ前に、この足場をどう作るかも考えておく必要があります。

入口は4ルート|どこから入るかで最初の1年が変わる

未経験を受け入れているインフラの現場は、大きく4つに分かれます。求人票では同じ「インフラエンジニア」でも、中身は別物です。

入口 入りやすさ 夜勤・シフト 1年後に残るもの 詰まりやすい点
運用監視SES 高い ほぼあり(24時間365日体制) 障害対応の型、手順書を読む力 手順書どおりの作業が続き、構築に触れない案件がある
構築系SES・SIer 少なめ(案件による) 構築手順、特定ベンダー製品の実機経験 採用時に基礎知識を問われ、完全未経験だと通りにくい
社内情シス 基本なし 業務理解、社内調整力、ヘルプデスク対応 専任が少なく、教えてくれる人がいない環境になりがち
自社サービス・MSP 低い ありうる クラウド運用の実務、自動化の経験 未経験枠が少なく、学習実績の提示を求められる
未経験からインフラエンジニアを目指す4つの入口ルートの比較図

傾向として、入りやすい入口ほど業務範囲は限定されやすく、実務経験の幅は案件次第になります。運用監視SESは未経験でも通りやすい代わりに、案件によっては1年経っても構築を経験できません。自社サービスやMSPはクラウドの実務に最短で触れられますが、未経験枠そのものが少ない。

選ぶ基準は、あなたが今どれだけ時間を投資できるかです。学習に3か月かけられるなら構築系や自社を狙う価値があります。今すぐ収入を確保しながら業界に入りたいなら、運用監視から入って中で動く。どちらが正解ということはなく、順番の問題です。

面接で見るべき点も挙げておきます。求人票ではなく面接で「構築フェーズに入れる時期の目安」と「現在この現場で未経験入社した人が何をしているか」を必ず聞いてください。ここに具体的な答えが返ってこない現場は、入った後も同じです。

「運用監視から入ると詰む」は本当か|公的データで検証する

ネット上では、運用監視は行き止まりだという意見をよく見かけます。データを見る限り、「運用だから低年収で固定される」とは言い切れません。ただし、業務が一次対応だけに固定されると伸びにくいのは事実です。

厚生労働省が2023年度の委託調査にもとづき公開している、ITSSのスキルレベル別年収を並べてみます。数値は第一四分位から第三四分位の範囲です。

スキルレベル 運用・保守 設計・構築
ITSSレベル1〜2 420.0〜700.0万円 420.0〜620.0万円
ITSSレベル3 450.0〜700.0万円 450.0〜700.0万円
ITSSレベル4 510.0〜800.0万円 500.0〜780.0万円
ITSSレベル5以上 667.5〜1086.0万円 600.0〜950.0万円

運用・保守は、どのレベル帯でも設計・構築を下回っていません。レベル5以上では第三四分位側が1,086.0万円で、設計・構築の950.0万円を上回ります。運用・保守でも高い年収帯に入る人が一定数いる、という読み方になります。

では何が正しいのか。詰まるのはレベルが上がらないときです。手順書どおりの一次対応を3年続けても、レベル1〜2の帯から出られません。運用の道で年収を伸ばしている人は、監視の自動化を書き、クラウドの運用設計に関わり、障害の再発防止まで踏み込んでいます。つまり、危険なのは「運用監視から入ること」ではなく「運用監視のまま止まること」です。

この違いは、入社後に何を学ぶかで決まります。夜勤明けの数時間や待機時間をどう使うか、が実際の分岐点になる。

クラウド化で入口が変わった|オンプレの手順だけでは伸びない

ここ数年で、インフラの現場に入った後に求められるものが変わりました。ラックにサーバーを積む作業は減り、構成をコードで書き、クラウド上の監視をどう組むかという話が増えています。運用の自動化はもはや上級者だけの話ではありません。

実務での意味はこうです。入社1年目でも、AWSやAzureの基本用語と、シェルスクリプトが読める状態にあるかどうかで任される仕事が変わります。逆に、オンプレの手順書を覚えることだけに時間を使うと、数年後に持ち出せるスキルが薄くなります。

だからといって、最初からクラウド専業を狙う必要はありません。サーバーとネットワークの基礎はクラウドでも土台として要求されます。順番としては、基礎を押さえたうえでクラウドの用語をかぶせる。この2階建てで考えてください。IT人材の需給がどう動いているかは2030年に最大79万人不足するIT人材の需給動向で整理しています。

資格より先に用意するもの|手を動かした証拠を1つ

未経験の応募で効くのは、資格そのものより「触ったことがある」という事実です。job tagによると、運用・管理(IT)の入職前訓練は「特に必要ない」と「1ヶ月超〜6ヶ月以下」がそれぞれ24.5%。入職後にOJTで業務を覚えていくケースが想定されている職種です。選考で見られているのは完成された知識ではなく、続けられるかどうかだと考えたほうが実態に近くなります。

用意するものは1つで足ります。自宅PCの仮想環境にLinuxを入れてWebサーバーを動かす、あるいはAWSの無料利用枠で仮想マシンを1台立てて外から接続してみる。詰まった箇所と解決方法をメモに残しておけば、それがそのまま面接の話題になります。「資格を取りました」より「これを作って、ここで詰まりました」のほうが、現場の人には響きます。

資格をどう組み合わせるかは、この記事の範囲外です。候補と取得順番、受験料・合格率の比較はインフラエンジニアが取るべき資格10選と取得順番にまとめてあります。

学習の時間帯だけは先に決めておいてください。運用監視から入ると勤務がシフト制になり、机に向かえる時間が週ごとに変わります。SkillStackのようなスマホで1問から解ける演習環境を持っておくと、夜勤明けや待機の合間でも学習を切らさずに済みます。

よくある質問

未経験からインフラエンジニアになれる年齢の上限はありますか?

明確な上限はありませんが、20代のほうが未経験枠は多く、30代以降は前職の経験と結びつけた説明が求められます。job tagによると運用・管理(IT)の平均年齢は42.2歳で、若年層だけの職種ではありません。年齢よりも、学習の実績を提示できるかどうかで結果が変わります。

夜勤はどのくらいの期間続きますか?

案件と会社によりますが、運用監視の現場では24時間365日のシフトに組み込まれるのが一般的です。抜ける時期は自動的には来ません。構築フェーズへの参加を上司に打診する、社内の異動制度を使う、経験を持って転職するなど、自分から動いた人が抜けています。入社前に「何年目で日勤の案件に移った人がいるか」を確認しておくと判断材料になります。

プログラミングができないとインフラエンジニアは無理ですか?

アプリ開発のようなコーディング力は必須ではありません。ただしシェルスクリプトを読み書きできると、任される範囲がはっきり広がります。自動化が前提になった今の現場では、まったく書けない状態が長く続くと不利になります。最初は既存のスクリプトを読んで意味が分かるところから始めれば十分です。

SESに入るのは避けたほうがいいですか?

一概には言えません。未経験歓迎の求人ではSES案件も多く見られ、業界に入る手段としては現実的です。問題は会社そのものより配属される案件の中身なので、面接で構築フェーズに関われる時期と、直近で未経験入社した人の現状を具体的に確認してください。答えられない場合は慎重に判断したほうがよいでしょう。

独学だけで転職まで到達できますか?

到達している人はいます。求められるのは高度な成果物ではなく、仮想環境やクラウドの無料枠で実際に構築した記録です。スクールに通うかどうかより、詰まった内容を自分の言葉で説明できる状態を作れているかが選考では効きます。

まとめ

未経験からインフラエンジニアになるとき、最初の分かれ道は資格ではなく入口です。運用監視SESは入りやすく夜勤があり、構築系は基礎知識を問われ、社内情シスは夜勤がない代わりに教育環境に当たり外れがあり、自社・MSPは枠が少ない。公的データを見れば、運用側の求人倍率は2.73と設計側を上回り、スキルレベルが上がれば年収帯も設計・構築に見劣りしません。詰むのは運用から入ることではなく、そこで止まることです。

そして、止まらないための差は入社後の空き時間に出ます。シフト勤務では、まとまった勉強時間を計画どおりに確保できる日のほうが少ない。だからこそ、通勤や夜勤明けの数分で1問だけでも解ける環境を先に用意しておく価値があります。SkillStackはスマホから1問単位で演習できるので、勤務が不規則な時期でも学習の線を切らさずに済みます。まずは仮想マシンを1台立てるところから、今週始めてください。

参考サイト

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