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ORACLE MASTER Goldとは|難易度と版の選び方【2026】

(更新: 2026年10月7日)15分で読めます
ORACLE MASTER Goldとは|難易度と版の選び方【2026】

「Silver は取った。次の ORACLE MASTER Gold は、2019 と 26ai のどちらを受ければいいのか」——2026年に Gold を調べ始めた人は、まずこの分かれ道で手が止まります。結論から言うと、Silver DBA などの前提資格を満たしていれば、どちらの日本語試験に合格しても Gold DBA として認定され、その先の Platinum DBA 2019 実技試験にも進めます。違いは出題範囲の重心と、対策教材のそろい具合です。

Oracle は現在、Oracle Database 19c 対応の「Gold DBA 2019」と、Oracle AI Database 26ai 対応の「Gold DBA Oracle AI Database 26ai」を並行して提供しています。試験時間はどちらも120分。問題数と合格ラインは少しずつ違い、受験料は2026年6月の改定で48,593円(税込)に上がりました。

この記事は Oracle の公式ページを一次情報として、2026年10月7日時点の数字を整理したものです。読み終えるころには、自分がどちらの版を受けるべきかを判断表で決められます。前提資格の条件、コース受講が必要かどうか、2019版がいつまで受けられるのかも確認できます。

ORACLE MASTER Goldとは|状況に応じて手法を助言できるDBAの認定

ORACLE MASTER Gold DBA は、データベース管理者として「最適な手法を提案・助言できる」レベルを証明する資格です。Silver DBA が日常的な運用管理を任せられる水準なのに対し、Gold は障害時のリカバリ方針やマルチテナント環境の設計を判断できる水準を求めます。

Bronze・Silver・Gold・Platinum の位置づけ

ORACLE MASTER の DBA 系資格は4段階です。Gold は上から2番目で、実技試験の Platinum に進むための前提資格にもなっています。

資格証明されるスキル(26ai 版の公式表記より)試験の形式
Bronze DBAアーキテクチャ・基本的な DBA タスク・用語の理解選択問題
Silver DBA日常的な運用管理、障害の一次対応選択問題
Gold DBA環境設計・構築、運用設計・管理、性能管理、障害対応選択問題
Platinum DBAミッション・クリティカルな環境での設計・構築、可用性管理、高度な障害対応実技試験(2019 版は2日間)

Gold DBA に合格すると、グローバル資格にも同時に認定されます。2019 版なら Oracle Database Administration 2019 Certified Professional、26ai 版なら Oracle AI Database Administration Certified Professional です。Silver の範囲はORACLE MASTER Silverの試験概要と難易度で確認できます。

ここで多くの人がつまずくのが、「2つの版の違いは分かったが、自分はどちらから手をつければいいのか」という計画の部分です。まずは試験の数字を並べて比べてみましょう。

Gold DBAは2つの版が並存|2019と26aiの違い

2つの版の試験時間はどちらも120分です。差があるのは問題数と合格ラインで、2019 版は68問・57%、26ai 版は65問・60%です。Oracle の認定試験一覧と各試験ページをもとに比べます。

項目Gold DBA 2019Gold DBA 26ai
試験番号1Z0-083-JPN(Oracle Database Administration II)1Z0-183-JPN(Oracle AI Database 26ai Administration Professional)
対応バージョンOracle Database 19cOracle AI Database 26ai
試験時間120分120分
出題数68問65問
合格ライン57%60%
出題形式選択問題選択問題
受験料48,593円(税込・2026年6月1日改定後)同左
受験方法ピアソンVUEのテストセンター、またはオンライン試験(監督付き)同左
ORACLE MASTER Gold DBAの取得ルート図(Silver DBA 2019・Silver DBA 26ai・Silver 12c・11gから、1Z0-083-JPNでGold DBA 2019、1Z0-183-JPNでGold DBA 26aiへ進み、その先にPlatinum DBA 2019実技試験がある)

試験時間とは別に、受験契約の同意やアンケートのために、15〜30分以内の時間が別に必要だと公式に注記されています。日本語試験は「受験チケット:Oracle認定資格ピアソン VUE 配信監督付き試験用」で支払うか、ピアソンVUEでの申込み時にクレジットカードで決済します。受験チケットの有効期間は購入から6か月です。

合格ライン相当の正解数は、どちらも約39問(単純換算)

数字を並べると、意外な一致が見えてきます。全問が同じ配点だと仮定した単純換算では、2019 版は68問×57%で38.76問、26ai 版は65問×60%でちょうど39問です。どちらも「39問前後の正解」が合格の目安になります。

1問あたりの持ち時間も、2019 版が約1分46秒、26ai 版が約1分51秒とほぼ同じです。版による差は、試験の形式ではなく出題範囲の中身にあります。

前提資格|Silver SQL だけでは Gold にならない

Gold DBA の認定には、試験の合格に加えて前提資格が必要です。どちらの版でも、Silver DBA 2019 と Silver DBA 26ai の両方が前提として有効です。2019 版の前提は「10g 以降の Silver 資格」で、Silver SQL 2019 と Silver SQL 26ai は除外されています。

保有資格Gold DBA 2019 の前提Gold DBA 26ai の前提
Silver DBA 2019 / Silver DBA 26ai有効有効
Silver 12c / 11g有効有効
Silver 10g有効前提資格の一覧に記載なし
Gold 12c / 11g / 10g有効(10g は 2019 版のみ記載)12c・11g は有効
Gold DBA 2019―有効(1Z0-183-JPN で 26ai 版を取得可能)
Silver SQL(2019 / 26ai)のみ対象外前提資格の一覧に記載なし

コース受講は不要、日本語試験は必須

以前の ORACLE MASTER には、Gold の取得に要履修コースがありました。2019 版でこの条件は廃止され、26ai 版についても Oracle は FAQ で「コース受講は必須ではありません」と回答しています。独学で受験して問題ありません。

一方で言語の条件は厳格です。ORACLE MASTER として認定されるには日本語試験(末尾が -JPN)の受験が必要で、英語試験に合格しても ORACLE MASTER Gold にはなりません。

出題範囲|26aiは性能管理が主要分野に

2つの版の範囲は大きく重なっており、どちらもバックアップ・リカバリ(RMAN)とマルチテナント(CDB・PDB)が柱です。違いは、2019 版では範囲の一部だった性能系の内容が、26ai 版では「パフォーマンスの管理およびチューニング」という独立した主要分野に整理された点です。

Gold DBA 2019(1Z0-083-JPN)の範囲

Oracle の ORACLE MASTER 2019 ページは、Gold DBA 2019 で証明されるスキルを4つに整理しています。バックアップ・リカバリ、マルチテナント・アーキテクチャ、インストール・アップグレード、そして 18c・19c の新機能概要です。

試験内容チェックリストを開くと、アプリケーション PDB の管理、PDB ロックダウン・プロファイル、RMAN リカバリ・カタログ、フラッシュバック、Oracle Restart まで細かく並びます。末尾には AWR や ADDM、SQL チューニング・アドバイザといった性能系の見出しも含まれています。

Gold DBA 26ai(1Z0-183-JPN)の範囲

26ai 版のチェックリストは5分野・35項目に整理されています。分野ごとの配点比率は公表されていないため、項目数を準備量の目安にするのが現実的です。

分野項目数主な内容
パフォーマンスの管理およびチューニング10AWR データの分析、メトリックとアラート、SQL の最適化、Real Application Testing、インスタンスのチューニング、インメモリー列ストア
バックアップおよびリカバリ9RMAN の構成、障害の診断、完全リカバリ、フラッシュバック、プラットフォーム間のデータ転送、データベースの複製
デプロイ、パッチ適用およびアップグレード6Grid Infrastructure のインストール、DBCA、パッチ適用、Oracle Restart、アップグレード
マルチテナント・アーキテクチャの管理5CDB・PDB の作成と管理、アプリケーション PDB、マルチテナントの保護、PDB の転送
Oracle AI Database 26ai の新機能5AI Vector Search、OLTP とコア機能の拡張、可用性、管理性とパフォーマンス、セキュリティ
ORACLE MASTER Gold DBA 26ai(1Z0-183-JPN)の出題5分野と試験内容チェックリストの項目数を示す横棒グラフ

項目数で最大なのはパフォーマンスの10項目です。2019 版で末尾に置かれていた性能系の内容が、26ai 版では独立した主要分野になりました。出題数や配点の比率ではありませんが、チェックリストの35項目中10項目を占める分野です。RMAN とマルチテナントだけを固めて臨むと、26ai 版では手薄な範囲が残ります。

2019と26aiのどちらを受けるべきか|判断表

2026年10月時点の答えは、「19c の環境で学びたい・公式コースを使いたいなら 2019、最新バージョンの資格名と性能管理の知識を重視するなら 26ai」です。どちらも Platinum DBA 2019 実技試験の前提資格になるため、上位資格への道はふさがりません。

あなたの状況おすすめ理由
業務で 19c を運用しているGold DBA 2019試験範囲と手元の環境が一致し、学んだ操作をそのまま試せる
Oracle 公式の学習コースを使いたいGold DBA 2019Oracle 公式の Gold ラーニング・サブスクリプションは、26ai 対応コースが「順次追加予定」の段階
26ai への移行案件に関わる・最新の資格名が欲しいGold DBA 26aiAI Vector Search など 26ai の新機能と性能管理が範囲に入る
Gold DBA 2019 をすでに持っている必要なら 1Z0-183-JPN で 26ai 版へ移行パスとして公式に案内されている。2019 資格のままでも Platinum DBA 2019 実技試験の前提は満たす
Silver SQL しか持っていない先に Silver DBA を取得Silver SQL は Gold の前提資格に含まれない
Platinum まで一気に目指すどちらでもよいPlatinum DBA 2019 実技試験は「10g 以降の Gold」と Gold DBA 26ai の保有者が対象。Platinum DBA 26ai は提供予定で時期未定

2019版はいつまで受けられるのか

2026年10月7日時点で、1Z0-083-JPN の配信終了日は発表されていません。Oracle の配信終了試験一覧にも掲載はなく、認定試験一覧には受験できる試験として載っています。

終了日が未発表である以上、2019 版を選ぶなら受験日を先に決め、申し込み前に認定試験一覧と配信終了試験一覧を確認しておくと安心です。参考までに、Oracle は2026年9月7日に Java SE 11 の日本語試験の配信終了(11月30日)を告知しており、このときの告知は終了の約3か月前でした。同じ告知で Oracle は、配信が終わっても取得済みの資格が直ちに失効するわけではないとも案内しています。

26ai版はいつから受けられるのか

26ai 対応資格は2025年9月に発表されました。発表時点の予定では、Gold DBA 26ai(1Z0-183-JPN)のリリースは2026年4月で、Bronze と Silver SQL の2025年12月、Silver DBA の2026年1月に続く順番でした。現在は公式の試験ページで試験時間・問題数・チェックリストが公開されています。

ORACLE MASTER Goldの難易度|合格率は非公開、壁は「障害時の判断」

ORACLE MASTER Gold は、Silver より一段難しい試験です。Oracle は合格率を公表していませんが、範囲の中身から難しさの性質は読み取れます。

Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)は120分・72問・合格ライン60%、Silver DBA 26ai(1Z0-182-JPN)は120分・60問・65%です。形式だけ見れば Gold と大差ありません。差を生むのは、問われる場面の重さです。

  • 障害の状況から手順を選ぶ:データファイルを失ったとき、完全リカバリとポイント・イン・タイム・リカバリのどちらを使うか。RMAN のコマンド名を知っているだけでは選べません。
  • 普段触らない操作が出る:PDB のアンプラグとプラグ、データベースの複製、Grid Infrastructure のアップグレード。運用担当として何年働いていても、一度もやったことがない人は珍しくありません。
  • マルチテナント前提で考える:同じ操作でも CDB ルートと PDB のどちらで実行するかで結果が変わります。非 CDB の感覚のままだと選択肢を絞り切れません。

自分が届くかどうかは、チェックリストの各項目を「どんな障害のときに、どの順で使うか」まで説明できるかで確かめられます。勉強時間の目安と進め方はORACLE MASTER Goldの勉強法で詳しく解説しています。

Goldを取るメリット

Gold は、バックアップ・リカバリとマルチテナントの設計・運用に関する知識とスキルを証明する認定資格です。障害時に手順を選べる知識は、運用の現場で頼られる場面が多い領域です。さらに Gold は Platinum DBA 2019 実技試験の前提資格でもあり、2026年10月20日には Oracle University が「Platinum DBA 2019 への道」と題した無償のオンラインセミナーを予定しています。

よくある質問

不合格だった場合、すぐに再受験できますか?

Oracle の再受験ポリシーでは、不合格となった試験の予約日以降で最も早い日程で、再度予約・受験できるとされています。一律の待機期間は示されていません。再受験にも受験料48,593円(税込)がかかります。

Silver DBA 26ai を持っていれば Gold DBA 2019 を受けられますか?

受けられます。Oracle は ORACLE MASTER 2019 の FAQ で、Silver DBA 26ai は Gold DBA 2019 の前提資格として有効だと回答しています。逆に Silver DBA 2019 の保有者も、Silver DBA 26ai を取り直さずに Gold DBA 26ai を目指せます。

英語試験の 1Z0-083 や 1Z0-183 に合格した場合はどうなりますか?

英語試験の合格では ORACLE MASTER Gold には認定されません。英語試験は Oracle が配信しており、支払いには受験チケットではなく「Exam Subscription」を使います。ORACLE MASTER を名乗りたいなら、末尾が -JPN の日本語試験を選んでください。

試験結果はどこで確認できますか?

合否結果とスコアレポートは、Oracle の認定管理システム CertView で確認します。スコアレポートには主な出題範囲ごとの成績内訳が載るため、不合格だったときの復習範囲の絞り込みに使えます。

まとめ

ORACLE MASTER Gold は、Silver で身につけた運用管理の上に、障害時のリカバリ判断とマルチテナントの設計を積み上げる試験です。2019 と 26ai のどちらを選んでも、全問同配点と仮定した合格ライン相当は約39問で、その先には Platinum への道が開けています。迷ったら、手元の業務環境と使いたい教材で決めてください。まずは選んだ版の試験内容チェックリストを開き、説明できない項目に印を付けるところから始めましょう。Gold DBA 2019 を選んだなら、SkillStack で無料公開している練習問題集①の68問を解き、分野別の正答率から手薄な範囲を先に洗い出す方法もあります。

参考サイト

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