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ORACLE MASTER Silverとは|難易度・版の選び方

(更新: 2026年10月7日)13分で読めます
ORACLE MASTER Silverとは|難易度・版の選び方

「ORACLE MASTER Silver を受けようと思ったら、2019 と 26ai の2種類がある。しかも Silver DBA と Silver SQL まである」——ORACLE MASTER Silver を調べ始めた人は、まずこの4つの組み合わせで手が止まります。結論から言えば、データベースの運用管理を証明したいなら Silver DBA です。版は、SQL も一緒に固めたいなら 2019、マルチテナント中心の新しい環境を扱うなら 26ai が合います。

2つの版は、出題数も合格ラインも違います。いちばん大きな差は、2019 には SQL 分野の出題があり、26ai では SQL 分野から出題されなくなったことです。公式の出題範囲を数えると、2019 は項目のおよそ半分が SQL でした。

この記事では、オラクルの公式ページで確かめた試験時間・問題数・合格ライン・受験料を版ごとに並べ、Silver SQL との違いも整理しました。読み終えるころには、受験する試験番号を絞り込む判断軸が手に入り、合格に必要な正解数の目安も分かります。

ORACLE MASTER Silverとは|運用管理のSilver DBAと、SQLのSilver SQL

ORACLE MASTER は、日本オラクルが認定する Oracle Database の技術者資格で、Bronze・Silver・Gold・Platinum の順に難しくなります。このうち Silver DBA は、データベースの日常的な運用管理に必要な知識とスキルを証明する資格です。前提資格はなく、試験1つに合格すれば認定されます。

Silver には、運用管理者向けの「Silver DBA」と、SQL を使う開発者向けの「Silver SQL」の2つがあります。名前は似ていますが、別の資格です。

資格公式が示す主なスキル前提資格
Bronze DBAデータベースの基礎知識、アーキテクチャと用語の理解なし
Silver DBA日常的な運用管理(2019 は SQL の基礎知識も含む)なし
Silver SQLSELECT文による問合せ、DML・DDLによるデータと表の管理なし
Gold DBA環境設計・構築、バックアップ・リカバリ、性能管理などSilver DBA(2019・26ai など)

Bronze を飛ばして Silver DBA から受けても問題ありません。オラクルは 2019 版の FAQ で、Silver DBA の範囲が Bronze DBA の範囲を含むため前提条件から外したと説明しています。入門の段階はORACLE MASTER Bronzeとはで、上位資格はORACLE MASTER Goldとはで解説しています。

ただ、資格名が分かっても次の壁があります。同じ Silver DBA に2つの版があり、出る範囲がまるで違う。どちらの版を受けるか決まらないと、教材を1冊も選べません。

Silver DBAの試験概要|2019は72問・60%、26aiは60問・65%

試験時間はどちらも120分ですが、2019 版は72問で合格ライン60%、26ai 版は60問で65%です。2026年10月7日時点で、オラクルの日本語試験一覧には次の2つが Silver DBA の対象として並んでいます。

項目Silver DBA 2019Silver DBA 26ai
試験名・試験番号Oracle Database Administration I(1Z0-082-JPN)Oracle AI Database 26ai Administration Associate(1Z0-182-JPN)
対応バージョンOracle Database 19cOracle AI Database 26ai
試験時間120分120分
出題数72問60問
合格ライン60%65%
出題形式選択問題選択問題
SQL分野の出題ありなし(SQL分野からは出題されなくなった)
受験料48,593円(税込。2026年6月1日改定、旧価格41,773円)48,593円(税込。2026年6月1日改定、旧価格41,773円)
受験方法ピアソンVUEのテストセンター、またはオンライン(監督付き)ピアソンVUEのテストセンター、またはオンライン(監督付き)
前提資格なしなし
ORACLE MASTER Silver DBAの2019版と26ai版の試験内容チェックリスト項目数を、運用管理(DBA)とSQLに分けて比べた積み上げ横棒グラフ

試験時間とは別に、受験規約への同意やアンケートのため15〜30分ほどかかります。受験料は、ピアソンVUEで予約するときに直接払うか、オラクルの「受験チケット(ピアソンVUE配信監督付き試験用)」で払います。

出題範囲を数えると、2019は約半分がSQL

公式の「試験内容チェックリスト」を編集部が数えたところ、2019 版は23分野・91項目ありました。そのうちインスタンス管理やストレージ、UNDO などの運用管理が9分野・48項目、SELECT文・結合・副問合せ・DML などの SQL が14分野・43項目です。

26ai 版は13分野・34項目で、SQL の分野はありません。代わりに、2019 版のチェックリストに無かった「PDBの作成および管理」「データベース監査」「自動メンテナンス」「パフォーマンス管理の概要」が加わりました。公式は、26ai 版の Bronze DBA と Silver DBA をマルチテナント環境前提の出題と説明しています。

※項目数はチェックリストの記載を数えたもので、配点や出題数の割合を示すものではありません。分野ごとの配点は公表されていません。

英語試験では ORACLE MASTER にならない

オラクルは、ORACLE MASTER として認定されるには日本語試験を受ける必要があると明記しています。英語試験は「Exam Subscription」という別の購入方法で受けるもので、ORACLE MASTER としては同時認定されません。申し込みでは、試験番号の末尾が「-JPN」であることを確かめてください。

2019と26ai、どちらを受けるか|あなたの状況別の判断表

迷ったら、SQL を一緒に証明したいかどうかで決めるのが早道です。2019 版は運用管理と SQL の両分野を1回の試験で問い、26ai 版は DBA 分野に絞って問います。2026年10月7日時点で、オラクルの配信終了試験一覧に 2019 版 Silver DBA の終了予定は載っていません。

あなたの状況おすすめ理由
SQL の基礎もまとめて身につけたい2019(1Z0-082-JPN)チェックリストの約半分が SQL。資格1つで運用と SQL の両方を示せる
職場が 19c、またはマルチテナントを使っていない2019(1Z0-082-JPN)2019 版の範囲には PDB 管理が無く、従来型の運用管理が中心
26ai やマルチテナント(PDB)環境を扱う26ai(1Z0-182-JPN)PDB の作成・管理や監査が出題範囲に入っている
SQL は Silver SQL で別に取る予定26ai(1Z0-182-JPN)範囲が重ならず、2つの資格の役割が分かれる
市販の対策本や問題集を多く使いたい2019(1Z0-082-JPN)26ai 版より対応教材を見つけやすい。公式研修も 26ai 対応コースは順次追加予定の段階
ORACLE MASTER Silver DBA 2019と26aiのどちらを選ぶかを、SQLの学習状況と職場のデータベースのバージョンから判断するフローチャート

Gold を目指すなら、どちらの版でも道はつながる

「2019 で取ったら、26ai の Gold に進めないのでは」と心配する必要はありません。Gold DBA 26ai(1Z0-183-JPN)の前提資格には、Silver DBA 26ai に加えて Silver DBA 2019 や 12c・11g の Silver が含まれています。逆に Silver DBA 26ai も、Gold DBA 2019 の前提資格として有効だと公式 FAQ が答えています。

なお、26ai 版の Silver DBA は2026年1月にリリースされました。26ai 版は2025年12月の Bronze DBA と Silver SQL から順に提供が始まり、Gold DBA は2026年4月の提供予定と告知されたうえで、現在は日本語試験一覧に載っています。

Silver SQLとの違い|運用管理者か、SQLを書く人か

Silver DBA は運用管理者向け、Silver SQL は開発者やデータを扱う人向けの資格です。どちらも前提資格はなく、どちらからでも受けられます。

項目Silver SQL 2019Silver SQL 26ai
試験番号1Z0-071-JPN(Oracle Database SQL)1Z0-171-JPN(Oracle AI Database 26ai SQL Associate)
試験時間・出題数120分・78問120分・60問
合格ライン63%65%
予定されている変更2027年7月下旬から出題数を63問に変更予定—

注意したいのは Gold への道です。Gold DBA 2019 の前提資格からは、Silver SQL 2019 と Silver SQL 26ai が明示的に除かれています。Gold DBA 26ai の前提資格も Silver DBA 系だけです。Gold DBA を目指すなら、Silver SQL だけでは前提資格を満たさず、Silver DBA 系の認定が必要です。

一方で、DBA だから SQL は不要というわけでもありません。オラクルは 2019 版の FAQ で、データベース管理者にも基本的な SQL のスキルが必要だと答えています。26ai 版で Silver DBA を取る人は、SQL を別に学ぶ計画を立てておくと実務への備えになります。

Silver DBAの難易度|2019は72問中44問、26aiは60問中39問が目安

Silver DBA は、Oracle の運用経験者でも実務で触れない機能の補強が要り、データベース未経験者には難度が高めの試験です。合格率は公表されていませんが、公式の数字から難しさの中身を分解できます。

  • 必要な正解数:2019 版は72問の60%で、単純計算で44問前後が目安です。26ai 版は60問の65%で、39問前後が目安になります。
  • 1問にかけられる時間:2019 版は120分・72問で1問あたり100秒、26ai 版は60問で120秒です。2019 版のほうが時間の余裕は少なめです。
  • 範囲の広さ:2019 版は運用管理と SQL の2つの領域を1回で問います。26ai 版は範囲が絞られた分、合格ラインが5ポイント高く、PDB など新しい論点もあります。

経験別の難しさの目安

あなたの経験難しさの目安(編集部)
Oracle Database の運用を担当している実務で触れない機能(SQL*Loader、監査、圧縮など)を埋めれば届く
他社のデータベースや SQL の経験があるSQL は通じる。インスタンス・UNDO・表領域など Oracle 固有の仕組みが山場
データベース自体が初めて難しい。Bronze DBA の範囲で用語に慣れてから進むと挫折しにくい

国家試験のデータベーススペシャリスト試験が設計やSQLを製品に依存しない形で問うのに対し、Silver DBA は Oracle Database という製品の運用手順を深く問います。ベンダーに依存しない設計・管理に比重を置く DB スペシャリスト、Oracle 固有の管理知識に比重を置く ORACLE MASTER と考えると、役割の違いが見えてきます。

ORACLE MASTER Silverを取るメリットと注意点

最大のメリットは、Oracle Database の日常運用に必要な知識を身につけたことを、第三者の試験で示せる点です。インスタンスの起動・停止、ユーザーと権限、表領域、UNDO、データ移動まで、運用担当が最初に覚える作業がチェックリストにそろっています。Gold DBA の前提資格にもなるため、DBA としての段階を上がる最初の一歩になります。

注意点は費用です。受験料は1回48,593円(税込)で、不合格なら再受験にも同額がかかります。受ける版と受験日を先に決め、出題範囲のチェックリストから逆算して学ぶと、再受験のリスクを抑えられます。具体的な進め方はORACLE MASTER Silverの勉強法で紹介しています。

よくある質問

Bronze DBA を持っていなくても Silver DBA を受けられますか?

受けられます。2019 版・26ai 版とも、Silver DBA の前提資格は「なし」と公式の資格-試験対応表に明記されています。データベースが初めての人は、Bronze DBA の範囲から入るよう公式 FAQ が勧めています。

2019 版はいつまで受けられますか?

2026年10月7日時点で、オラクルの配信終了試験一覧に Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)の終了予定は載っていません。Java 認定試験のように終了日が告知される場合もあるため、受験前に公式のニュースと配信終了試験一覧を確かめてください。

試験の結果はどこで確認できますか?

合否結果とスコアレポートは、オラクルの CertView で確認します。不合格だった場合は、試験内容チェックリストを見直して準備が足りない分野を補うよう公式は勧めています。

Silver DBA と Silver SQL は両方取るべきですか?

役割によります。運用管理を担い Gold DBA まで目指すなら Silver DBA、SQL を書く開発者なら Silver SQL が合います。26ai 版の Silver DBA には SQL が出ないため、運用管理と SQL の両方を証明したい人は Silver SQL も検討する価値があります。

まとめ

ORACLE MASTER Silver には、Silver DBA と Silver SQL という2つの資格があり、それぞれに 2019 版と 26ai 版の試験があります。運用管理を証明したいなら Silver DBA、SQL を一緒に固めるなら 2019、マルチテナント中心の環境なら 26ai。どちらの版でも Gold への道はつながっているので、版選びで遠回りになる心配は小さめです。最初にやることは、選んだ版のチェックリストを開き、知らない用語に印を付けてみること。SkillStack なら Silver DBA 2019 の練習問題集①(72問)を無料で解けるので、印を付けた分野の問題を本番形式でどの程度解けるかを、教材を買う前に確かめられます。

参考サイト

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