応用情報・高度試験・情報処理安全確保支援士の令和8年度前期試験で、申込障害が起きました。IPAは10月8日、10月6日10時〜12時の申込受付で申込完了と表示されたのに座席が確保されていなかった人が約2,300人いたと発表しています。クレジットカード決済の重複処理も約2,600件ありました。
「完了の画面は出たけれど、本当に席は取れているのか」。この時間帯に申し込んだ人は、まずそこを確かめる必要があります。支払い方法によって確認するものが変わり、Pay-easyの不具合に当たった人には10月12日という支払期限が付いています。
以下では、IPAのプレス発表をもとに、支払い方法ごとに自分が該当するかを判断する表と、高度・支援士の申込締切(10月24日)・応用情報の申込締切(11月7日)までの日程を並べました。メールとマイページのどこを見ればよいかが、表1枚で分かります。
何が起きたのか|10月6日10時〜12時の3つの不具合
障害は3種類で、いずれもIPAが対応済みか、該当者へ個別にメールで連絡しています。原因はアクセス集中によるシステムの負荷で、IPAはサイバー攻撃によるものではないとしています。
| 起きたこと | 規模 | IPAの対応 |
|---|---|---|
| クレジットカード決済の重複処理 | 約2,600件 | 多重決済分は取消(返金)処理を実施済み。該当者へ10月7日にメール送付 |
| コンビニ・銀行ATM(Pay-easy)での支払い手続きの不具合 | 約230件 | 支払画面に「注文が取り消されている」と出る状態を解消し、マイページから支払えるようにした。該当者へ10月7日にメール送付(支払期限は10月12日まで延長) |
| 申込完了と表示されたのに試験会場の座席が確保されていない | 約2,300人 | 該当者へ10月8日午前9時までに、試験日時等の調整に関するメールを送付済み |
対象は、令和8年度前期の応用情報技術者試験、高度試験(ITストラテジスト・システムアーキテクト・ネットワークスペシャリスト・ITサービスマネージャ)、情報処理安全確保支援士試験の申込受付システムです。障害は10月6日12時に復旧しています。
IPAは10月6日の時点で「アクセス集中でつながりにくい」というお詫びを出していました。被害の中身と件数が示されたのは、今回のプレス発表が初めてです。
あなたは該当する?支払い方法別の確認フロー
3つの事象の対象になり得るのは、10月6日10時〜12時に申込操作をした人です。この時間帯に操作した全員が被害を受けたわけではありません。該当の可能性がある人は、支払い方法ごとに次の表で確認してください。時間帯が違う人は、この表を飛ばして日程表へ進んで構いません。
| あなたの状況 | 確認するもの | やること |
|---|---|---|
| クレジットカードで払った | 10月7日のIPAからのメール/カードの利用明細 | 重複した決済が取り消されているかを明細で確認 |
| コンビニ・銀行ATM(Pay-easy)で払う予定だった | 10月7日のIPAからのメール/マイページの支払画面 | メールが来ていれば、マイページから10月12日までに支払う |
| 申込完了の画面は出た | IPAが10月8日午前9時までに送付した、試験日時等の調整に関するメール | メールが来ていれば、案内に沿って試験日時を調整する |
座席未確保のメールが来た人は、早めに中身を確認する
座席が確保されていなかったのは約2,300人です。IPAは「試験日時等の調整」に関するメールを送ったとしていますが、プレス発表には、再申込が必要かどうかや、元の希望日時で受けられるかは書かれていません。IPAは、詳しい情報が分かりしだい試験情報ページに掲載するとしています。
メールの案内を読んだら、マイページで予約日時が正しく表示されているかもあわせて確認してください。高度試験と支援士の科目A群は10月17日に始まるため、調整に使える時間は長くありません。
メールが見当たらないときの確認先
迷惑メールフォルダに振り分けられていないかを先に確認してください。それでも状況が分からない場合は、情報処理技術者試験のお問い合わせフォームから、IPAデジタル人材センター人材スキルアセスメント部へ問い合わせられます。
手続きが片付いても、次に待っているのは試験本番です。10月8日時点で、高度・支援士の科目A群まで9日。申込の確認に追われて止まっていた学習を、どう取り戻すかが次の課題になります。
申込締切から逆算する日程表
10月8日時点で、申込期間そのものを延長するという発表はありません。延びたのは、Pay-easyの不具合に当たった人の支払期限(10月12日)だけです。締切は試験区分で大きく違うので、自分の区分を確認してください。
| 日付 | 応用情報技術者 | 高度試験・支援士 |
|---|---|---|
| 10月6日 | 申込受付開始(10時) | 申込受付開始(10時) |
| 10月12日 | 支払期限(Pay-easy不具合の該当者) | 支払期限(Pay-easy不具合の該当者) |
| 10月17日〜27日 | ― | 科目A群(科目A-1・A-2) |
| 10月24日 17時 | ― | 申込締切 |
| 10月28日〜11月10日 | 科目A | ― |
| 11月7日 17時 | 申込締切 | ― |
| 11月11日〜23日 | ― | 科目B群(高度は科目B-1・B-2、支援士は科目B) |
| 11月24日〜12月6日 | 科目B | ― |
高度・支援士は、申込締切(10月24日)より前に科目A群(10月17日〜)が始まります。まだ申し込んでいない人は、締切日ではなく「受けたい日の座席が残っているか」を基準に、早めに申し込むことをおすすめします。受験料は7,500円で、今回の件による変更はありません。
科目A群と科目B群が別日になる仕組みそのものは、応用情報・高度試験のCBT化で何が変わるかで詳しく解説しています。
誰に影響するのか|まだ申し込んでいない人も無関係ではない
直接の対象になり得るのは、10月6日10時〜12時に申込操作をした人です。ただ、これから申し込む人にとっても、今回の件から読み取れることが2つあります。
- 申込完了の画面だけで終わらせない。 今回は「完了」と表示されたのに座席が取れていない人が出ました。申し込んだら、マイページで予約日時が表示されているか、確認メールが届いているかまで見てください
- 締切直前に申し込まない。 申込が集中する時間帯にはシステムが重くなります。応用情報の締切は11月7日、高度・支援士は10月24日です。余裕を持って申し込めば、トラブルが起きても対処する時間が残ります
応用情報をこれから受けるか迷っている人は、応用情報技術者試験の難易度と合格率もあわせて確認してください。
よくある質問
10月6日の午後に申し込んだ場合も確認が必要ですか?
IPAが発表した障害の発生時間は10月6日10時〜12時で、12時に復旧しています。この時間帯以外の申込は、今回の障害の対象として発表されていません。とはいえ、マイページで予約内容を一度見ておけば確実です。
重複した決済はどうなりますか?
IPAは、多重決済した人について、すでに取消(返金)処理を実施したと発表しています。利用明細に反映されるタイミングはカード会社によって異なります。10月7日に届いたIPAのメールとあわせて確認してください。
申込期間は延長されましたか?
10月8日時点のIPAの発表では、申込期間の延長は案内されていません。延長されたのは、Pay-easyでの支払い手続きに不具合があった人の支払期限(10月12日まで)です。
座席が確保されていなかった人は、希望の日時で受けられますか?
10月8日時点のプレス発表には書かれていません。IPAは該当者に試験日時等の調整に関するメールを送り、受験者に不利益が生じないよう対応するとしています。個別のメールの案内に従ってください。
まとめ
10月6日10時〜12時に申し込んだなら、10月8日時点で確認することはメールとマイページの2つです。カードで払った人は利用明細、Pay-easyの不具合のメールが来た人は10月12日までの支払い、座席未確保のメールが来た人は日時の調整。そこまで済めば、残りは試験の準備だけです。高度・支援士は10月17日、応用情報は10月28日から科目Aの受験期間に入ります。申込の騒ぎで乱れたペースは、SkillStackの復習機能で、間違えた問題だけを間隔をあけて解き直すところから立て直せます。
