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AWS認定の合格点と採点の仕組み|720点と再受験ルール【2026】

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AWS認定の合格点と採点の仕組み|720点と再受験ルール【2026】

不合格のスコアレポートを開いて、最初に目に入るのは3桁の数字です。682。合格点まであと38点。——ところが、この38点が「何問分」なのかは、受験者には計算できません。AWS認定の合格点は100〜1,000の換算スコアで決まり、しかもSAA-C03なら出題65問のうち15問は最初から採点されないからです。

採点の仕組みを知らないまま模試の正答率だけを追いかけると、本番でつまずきます。逆に仕組みが分かっていれば、「分野別評価が赤かったから落ちた」という誤読も、「あと少しだったから2週間後に受け直そう」という高くつく判断も避けられます。

読み終えるころには、レベル別の合格ライン、スコアレポートの分野別評価をどこまで信用してよいか、そして不合格後に14日で再挑戦すべきか学習を組み直すべきかを、自分の点数から判断できるようになります。

AWS認定の合格点は700・720・750の3段階|スコアは100〜1,000の換算点

AWS認定の合格点は、試験ごとにバラバラではなくレベルで決まっています。AWS公式の受験後ポリシーによれば、2026年8月時点でFoundationalが700点、Associateが720点、ProfessionalとSpecialtyが750点。すべて100〜1,000の換算スコアで報告されます。

レベル 合格スコア 主な試験
Foundational 700 CLF(クラウドプラクティショナー)、AIF(AI プラクティショナー)
Associate 720 SAA、DVA、SOA、MLA、DEA
Professional / Specialty 750 SAP、DOP、SCS ほか
AWS認定のレベル別合格スコアを100〜1,000のスケール上に示した図

ここで多くの人が引っかかるのが、720点を「72%正解」と読み替えてしまうことです。換算スコアは、正解数をそのまま百分率にしたものではありません。公式試験ガイドは、複数の試験間で難易度がわずかに異なる可能性があるため、スコアを均等化する目的で換算スコアを使うと説明しています。

つまり、試験フォームが違えば、同じ正答数でも換算後のスコアが一致するとは限らないということです。採点対象外の設問があり、換算の計算方法も公開されていない以上、受験者の側で「合格に必要な正答数」を割り出すことはできません。

この性質は、学習の進め方にも影響します。模試の総合正答率が70%台で安定していても、その内訳が特定分野に偏っていれば、本番の出題バランス次第で結果は揺れます。正答率という一つの数字だけを見ていると、この偏りは最後まで見えません。手応えを分野ごとの数字に分解する作業を、演習の段階で組み込めているかどうか。ここが分かれ目です。

SAA-C03は65問中15問が採点対象外——「何問正解で合格」が計算できない理由

AWS認定の出題には、スコアに一切影響しない設問が混ざっています。SAA-C03なら65問のうち採点対象は50問で、残る15問は採点対象外。AWSはこの15問の正答データを集め、将来の採点対象問題として使えるかを評価しています。

やっかいなのは、どれが採点対象外かを受験者が見分けられない点です。「この問題は範囲外では?」と感じた設問が採点対象外なのか、単にあなたの弱点なのかは判別できません。捨てる判断に意味はなく、全問に解答するしかありません。

試験 採点対象 採点対象外 合計 合格スコア
CLF-C02(Cloud Practitioner) 50問 15問 65問 700
SAA-C03(Solutions Architect – Associate) 50問 15問 65問 720
DVA-C02(Developer – Associate) 50問 15問 65問 720
SOA-C03(CloudOps Engineer – Associate) 50問 15問 65問 720
SAP-C02(Solutions Architect – Professional) 65問 10問 75問 750

もう一つ押さえておきたいのが、採点が補整スコアリングモデルで行われる点です。セクションごとの合否ラインは存在せず、試験全体の合計スコアだけで合否が決まります。特定の分野が壊滅していても、他で取り返せば合格します。

ただし、これは「捨て分野を作ってよい」という話ではありません。SAA-C03の第1分野(セキュアなアーキテクチャの設計)は採点対象コンテンツの30%を占めます。足切りがない代わりに、重みの大きい分野での失点は、そのまま総合スコアへの影響として跳ね返ってきます。

分野別評価は約10〜15問で付く|スコアレポートを読み違えないために

スコアレポートの分野別評価は、参考程度に見るのが正解です。理由は単純で、1分野あたりの問題数が想像よりずっと少ないためです。SAA-C03の分野の重みを採点対象50問に当てはめると、こうなります。

分野 採点対象コンテンツの重み 採点対象50問における目安
第1分野: セキュアなアーキテクチャの設計 30% 約15問
第2分野: レジリエントなアーキテクチャの設計 26% 約13問
第3分野: 高パフォーマンスなアーキテクチャの設計 24% 約12問
第4分野: コストを最適化したアーキテクチャの設計 20% 約10問
SAA-C03の分野別の重みから採点対象50問の内訳を逆算した図

この問題数は重みからの単純計算にすぎませんが、それでも十数問という規模感は掴めます。仮に約10問の第4分野で1問落とせば、単純計算でその分野の正答率は10ポイント動く。1問の重みが小さくない粒度だということです。実際の判定方法や評価の閾値は公開されていません。AWSの試験ガイド自体も、各セクションには異なる問題数が割り当てられるため、セクションごとのフィードバックは全般的な情報であり慎重に解釈する必要がある、と釘を刺しています。

実用的な使い方はこうです。1回分のレポートで一喜一憂せず、模試や本番を通じて同じ分野が2回以上続けて沈んだときだけ、その分野を学習計画の最優先に引き上げる。逆に、合格しているのに1分野だけ評価が低かった場合、実務で使う予定がないなら深追いする必要はありません。

なお、この分野別評価が届くのは試験のあとです。受験前に自分の分野バランスを知りたければ、演習の段階で分野別の正答率を記録しておくしかありません。AWS SAAの学習ロードマップのように、分野ごとの学習順序が決まっている教材なら、記録は取りやすくなります。

落ちたら14日|再受験ルールと、スコア別の次の一手

不合格になった場合、次に受験できるのは14日後です。回数の上限はありませんが、受験のたびに登録料金は全額かかります。SAA-C03の受験料は150 USD。勢いで受け直すたびに、同額を払い直す計算です。

  • 不合格後の待機期間: 14日(暦日)
  • 受験回数の上限: なし。ただし毎回、登録料金の全額が必要
  • 合格後の再受験: 一度合格した試験は原則2年間、同じ試験を受け直せない。ただし試験ガイドと試験シリーズコードが更新された場合は、新バージョンを受験できる
  • 結果の通知: 最終結果は試験終了後5営業日以内にAWS認定アカウントへ掲載される

問題は「14日後に受けるか、もっと空けるか」の判断です。換算スコアである以上、点差から必要な正答数は逆算できません。そこで、スコアを出発点にして他の材料と突き合わせる形の目安を用意しました。以下はAWSの公式基準ではなく、SkillStack編集部が判断の起点として整理したものです。

スコア(Associate・合格720の場合) スコアと併せて確認する材料 次の一手(目安)
690〜719 直近の模試の分野別正答率/当日の時間配分と見直しの有無 分野別に大きな穴がなければ、14日後の再受験も選択肢。低かった分野の演習と、見直し時間の作り方を詰める
640〜689 模試で沈む分野が特定できるか/受験環境にトラブルがなかったか 3〜4週間空ける。弱い分野をサービス単位で潰し、模試を2セット追加してから予約する
639以下 シナリオ問題の設定を読み解けたか/解説に出る用語の初見率 1〜2か月かけて土台から組み直す。暗記ではなく、なぜその構成になるかを説明できる状態を目指す

本試験は問題も解説も持ち帰れません。手元に残るのはスコアと分野別評価だけです。だからこそ、判断材料は模試や問題集の側で作ります。おすすめは「間違えた問題の解説を読んだとき、初見の用語がいくつあったか」を数えること。初見が少なければ解き方の詰めの問題、多ければ知識そのものの不足です。前者と後者では、必要な期間が変わってきます。

受験環境そのものが失点要因だったケースもあります。自宅受験で環境確認に手間取り、開始前に消耗した——という心当たりがあるなら、オンライン受験(OnVUE)の注意点を先に潰しておくほうが、教材を買い足すより効きます。

並べ替え・内容一致・導入事例——新しい問題形式と採点

AWS認定には2024年に新しい解答形式が加わりました。従来の択一選択・複数選択に加えて、次の3つです。

  • 並べ替え問題: 3〜6個の選択肢を、ドロップダウンで正しい順序に並べる。すべての選択肢を使う場合と、一部だけ使う場合がある
  • 内容一致問題: 複数のプロンプトそれぞれに対応する選択肢をドロップダウンで選ぶ。同じ選択肢を複数回使えることもある
  • 導入事例問題: 1つのシナリオに複数の設問がぶら下がる形式。設問は1問ずつ個別に採点される

AWSの説明では、これら各設問の点数は択一選択問題や複数選択問題と同じです。試験の総問題数と標準の制限時間も変わりません。2024年の発表時点では、まずAIF(AI プラクティショナー)とMLA(機械学習エンジニア – アソシエイト)に導入するとされていました。受験予定の試験で出題されるかは、その試験の最新の試験ガイドで確認してください。スコアレポートの記載内容は従来どおりで、合否、ブループリント分野別のパーセンテージスコア、分野別のコンピテンシー評価が引き続き記載されます。

対策として構えすぎる必要はありませんが、並べ替えと内容一致は「消去法が効きにくい」形式です。選択肢を眺めて雰囲気で選ぶ解き方が通用しないため、手順やサービスの対応関係を、順番込みで言語化できるようにしておく価値は上がりました。

よくある質問

合格点は本当に720点で固定ですか?

各試験の公式試験ガイドには合格スコアが明記されています(SAA-C03なら720)。一方でAWSは、合格スコアは統計的分析に基づいて設定され、試験内容の改定に伴って更新される可能性があるとも説明しています。試験バージョンが変わったときは、受験予定の試験ガイドで数値を確認するのが確実です。

試験直後にその場で合否は分かりますか?

最終結果は試験終了後5営業日以内にAWS認定アカウントへ掲載されます。セキュリティや技術上の理由で審査対象になった場合は、さらに時間がかかることがあります。会場を出た時点で確定結果が手元にある前提で、次の予定を組まないほうが安全です。

英語で受験すると時間を延長できますか?

英語がネイティブでない受験者が英語で試験を受ける場合、リクエストに応じて30分の試験時間延長が利用できます。日本語で受験する場合は対象外です。試験の予約前に申請しておく必要がある点に注意してください。

採点対象外の15問を見分けて捨てる戦略は有効ですか?

有効ではありません。どの設問が採点対象外かは受験者に分からないよう設計されており、見た目や難易度でも判別できません。奇問に見えた問題が採点対象である可能性は普通にあるため、全問に解答したうえで、迷った問題にはフラグを立てて見直す運用が現実的です。

まとめ

AWS認定のスコアは、正答率をそのまま映した数字ではありません。SAA-C03なら65問のうち15問は採点されず、合否は分野の足切りではなく合計スコアだけで決まり、分野別評価は十数問という少ない母数から算出される。この3点を知っているだけで、スコアレポートの読み方も、不合格後に取るべき行動も変わってきます。682点だった人がやるべきなのは、教材を買い替えることではなく、どの分野に何問使われるかを踏まえて演習を配分し直すことです。分野別の正答率が見えるSkillStackのような形で演習を記録しておけば、重みの大きい分野を取りこぼしていないかを、本番前に自分で確かめられます。まずは受験予定の試験ガイドを開いて、合格スコアと採点対象の問題数を確認するところから始めてください。

参考サイト

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