「AZ-400の勉強を始めたばかりなのに、もう廃止?」——AZ-400廃止の日付は2027年2月1日に決まりました。2026年10月15日、MicrosoftはAZ-400試験の後継となる新試験AZ-401のベータ提供を発表し、同じ発表の中でAZ-400試験と、対応するDevOps Engineer Expert認定を同日に廃止すると明記しています。残された時間は約3か月半です。
AZ-401は単なる番号の付け替えではありません。2つの公式学習ガイドを並べると、最大の配点だったパイプライン領域が50〜55%から35〜40%へ縮み、監視の領域が5〜10%から15〜20%へ広がりました。GitHub CopilotやMCPサーバー、AzureのSREエージェントといったAIエージェント関連の項目も、複数の領域に加わっています。
読み終えるころには、AZ-400を2月1日までに取り切るべきか、英語のみのAZ-401へ乗り換えるべきかを、あなたの言語環境と前提資格の状況から判断できるようになります。
AZ-400は2027年2月1日に廃止、後継はAZ-401
結論から言うと、AZ-400で受験できるのは2027年2月1日の廃止までです。Microsoft公式のSkills Hub Blogが「このリリースに伴い、AZ-400とMicrosoft Certified: DevOps Engineer Expertは2027年2月1日に廃止される」と告知しました。後継はAZ-401「Designing and Implementing Microsoft Agentic DevOps Solutions」と、これに対応する新認定「Microsoft Certified: Agentic DevOps Engineer Expert」です。
なお、2026年10月19日時点ではAZ-400の試験ページの廃止日欄は「none」のままで、Microsoft Learnの廃止予定一覧にもまだ載っていません。告知の一次情報は現時点ではブログ記事のみなので、受験直前に試験ページの表示も確かめておくと安心です。
| 項目 | AZ-400(現行) | AZ-401(後継・ベータ) |
|---|---|---|
| 試験名 | Designing and Implementing Microsoft DevOps Solutions | Designing and Implementing Microsoft Agentic DevOps Solutions |
| 対応する認定 | DevOps Engineer Expert | Agentic DevOps Engineer Expert |
| 前提条件 | Azure Administrator Associate または Azure Developer Associate の取得 | GH-300(GitHub Copilot)または AZ-104(Azure Administrator)の合格 |
| 受験言語 | 日本語を含む10言語 | 英語のみ(2026年10月19日時点) |
| 合格点 | 700点 | 700点(ベータは即時採点されない) |
| 提供状況 | 2027年2月1日に廃止 | ベータ提供中、12月に正式提供の予定 |
前提条件の変化は見落としやすい点です。AZ-400側の前提の一つであるAzure Developer Associateは、取得試験のAZ-204が2026年7月31日にすでに廃止されました。一方、AZ-401はGitHub Copilotの試験GH-300でも前提を満たせるようになりました。どちらを受けるにしても、まず確かめたいのは「前提を満たしているか」と「どの範囲を学ぶか」の2点です。試験の範囲がここまで動くと、手元の問題集がどちらの版に沿っているのか分からず、手が止まる人も多いはずです。
配点で見るAZ-400とAZ-401の違い
5つの出題領域の名前はほぼ同じですが、配点の重心が大きく移りました。AZ-400の学習ガイド(2026年7月27日時点の出題範囲)とAZ-401の学習ガイドを突き合わせると、次のとおりです。
| 出題領域 | AZ-400 | AZ-401 | 変化 |
|---|---|---|---|
| プロセスとコミュニケーションの設計・実装 | 10〜15% | 15〜20% | 増 |
| ソース管理戦略の設計・実装 | 10〜15% | 10〜15% | 同じ |
| ビルドとリリースのパイプラインの設計・実装 | 50〜55% | 35〜40% | 大きく減 |
| セキュリティとコンプライアンス計画 | 10〜15% | 15〜20% | 増 |
| インストルメンテーション(監視)戦略の実装 | 5〜10% | 15〜20% | 大きく増 |
AZ-400は、パイプライン領域に50〜55%が配分された試験でした。AZ-401ではパイプラインが4割弱まで下がり、その分が監視・セキュリティ・プロセスへ配り直されています。特に監視は最大で20%。AZ-400の感覚で「監視は捨て問」と割り切ると、合格への余力を大きく削る配点です。
AZ-401で新たに加わった項目
配点以上に違うのが中身です。AZ-401の学習ガイドには、AZ-400の学習ガイドに一度も出てこない次の語が並びます。
- MCPサーバー:Azure DevOps MCPサーバーとGitHub MCPサーバーの構成、MCPを使ったAzure BoardsとGitHubリポジトリの連携
- GitHub Copilot:Copilot向けのブランチポリシー、Copilotを使ったYAMLパイプラインの作成、テストやコードカバレッジ分析の実装
- エージェント開発の要件定義:エージェント・スキル・ループに関する要件と制約の指定、GitHub Agentic Workflowsの設計と実装
- AIエージェントによる監視:Azure Copilot Observability AgentとAzure SRE Agentの展開・構成、SRE Agentが挙げた問題の調査と解決、GitHub Copilotエージェントのログ収集
- リポジトリ運用:Git Worktreeを含むブランチ戦略、コードを自動チェックするGitフック、Azure DevOpsからGitHubへのリポジトリ移行
反対に、AZ-400にあったGit LFSによる大容量ファイル管理、Scalarによるリポジトリ最適化、クラシックパイプラインからYAMLへの移行、Azure Deployment Environments、Microsoft Teamsとの連携といった項目は、AZ-401の学習ガイドには見当たりません。ログを自然言語で問い合わせる項目も加わり、KQLは「自然言語か基本的なKQLで」という並びに変わりました。
いつから変わるのか:4つの日付
押さえるべき日付は4つです。最初の締め切りは11月9日で、ここを過ぎるとベータの割引が使えません。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年10月15日 | AZ-401のベータ提供と新認定を発表 |
| 2026年11月9日 | ベータの80%割引の受験期限(先着300人) |
| 2026年12月 | AZ-401の正式提供(予定) |
| 2027年2月1日 | AZ-400とDevOps Engineer Expertが廃止 |
ベータの割引は、11月9日までにAZ-401(ベータ)を受験する先着300人が対象です。申込の支払い画面でコード「AZ401Glendon」を入力すると80%引きになります。対象外の国はトルコ・パキスタン・インド・中国の4か国で、日本は含まれていません。ベータの結果は即日には出ず、正式提供で再採点が始まってから約10日後に確定します。ベータ試験の割引と結果待ちの仕組みはMicrosoftのベータ試験の割引と結果待ちのルールで詳しく扱っています。
誰に影響するのか:受験予定者と取得済みの人
影響が大きいのは、AZ-400の受験を予定している人です。2月1日を過ぎるとAZ-400は受験できず、DevOps Engineer Expertを新たに取得する道もなくなります。
すでにDevOps Engineer Expertを持っている人は、廃止後も認定がMicrosoft Learnのプロフィールの履歴に残ります。ただし公式の廃止ポリシーでは、更新できるのは廃止日の前までで、廃止後は更新の選択肢がなくなります。更新期限が廃止前に来る人は、無料のオンライン評価で更新しておくのが公式の推奨です。AZ-401の新認定への自動移行や読み替えは、現時点で公式に発表されていません。
同じ2026年の再編では、AZ-204やAZ-500などの役割別試験も次々にAI寄りの後継へ置き換わっています。全体の流れはMicrosoft資格2026年大改定の総まとめで確認できます。
今どう動くべきか:状況別の判断表
主な判断軸は、受験言語、前提試験の合格状況、いまの学習の進み具合、そして期限の4つです。なかでも「日本語で受けたいか」と「AZ-104かGH-300に合格済みか」の2点で、大筋の答えが決まります。
| あなたの状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| AZ-400の学習が進んでいて、日本語で受けたい | AZ-400を1月中旬までに受験 | AZ-401は英語のみ。再受験の余地を残すなら1月中旬が実質の期限 |
| Azure Administrator Associateを持っていて、英語で受けられる | AZ-401(ベータか正式提供後) | 前提を満たしており、現時点で廃止日が発表されていない新認定を取れる |
| GitHub Copilot(GH-300)に合格済み、または受験予定 | AZ-401 | AZ-400の前提にはならないが、AZ-401の前提になる |
| 前提資格をまだ何も持っていない | まずAZ-104 | AZ-400・AZ-401のどちらの前提にもなる唯一の試験 |
| AZ-401を割引で受けたい | 11月9日までにベータ受験 | 先着300人・80%割引。受験期限まで残り約3週間 |
英語での受験に不安があっても、AZ-401を最初から外す必要はありません。学習ガイドによると、希望する言語で試験が提供されていない場合は、試験時間の30分延長を申請できます。ただし日本語版の提供時期は、現時点で公式に発表されていません。
AZ-400で取り切ると決めたら、2月1日から逆算して1月中旬に初回の受験日を置き、残りを再受験の予備に回すのが安全です。年末年始を挟むため、12月のうちに試験日を予約しておくと計画が崩れにくくなります。
よくある質問
AZ-400はいつまで受験できますか?
Microsoftの公式発表では、AZ-400とDevOps Engineer Expertは2027年2月1日に廃止されます。廃止日を過ぎると受験も認定の新規取得もできません。再受験の時間を考えると、初回の受験は1月中旬までに済ませておくのが現実的です。
AZ-401は日本語で受験できますか?
2026年10月19日時点のAZ-401の試験ページでは、受験言語は英語のみです。日本語版の提供時期は公式に発表されていません。希望する言語で試験が提供されていない場合は、試験時間の30分延長を申請できます。
AZ-400の教材はAZ-401の対策に使えますか?
パイプライン・ソース管理・セキュリティの土台は共通するため、多くの部分は使えます。ただしMCPサーバー、GitHub Copilot、Azure SRE Agentなどの新項目は含まれていません。配点も監視とセキュリティが厚くなっているので、AZ-401の学習ガイドで不足分を必ず確認してください。
AZ-401のベータで不合格だった場合はどうなりますか?
ベータの結果は、正式提供後の再採点から約10日後に確定します。不合格の場合は、通常の再受験ポリシーに沿って正式版を受け直す流れです。80%割引はベータの受験にだけ適用されます。
まとめ
AZ-400は2027年2月1日に廃止され、AIエージェントを前提にしたAZ-401へ引き継がれます。日本語で受けたいならAZ-400を1月中旬までに。英語で受けられて前提も満たしているなら、新しいAZ-401へ。どちらを選んでも、パイプラインやセキュリティの基礎は活かせます。ただしAZ-401を受けるなら、MCPやAIエージェントといった固有の項目の上乗せが必要です。配点が変わった今、どの領域で点を落としているかが見えないまま問題集を繰り返すのは遠回りです。分野別の正答率で弱点が一目で分かるSkillStackの演習を、監視やセキュリティのような手薄になりがちな領域の洗い出しに使うのも一つの手です。
参考サイト
- New Microsoft Certified: Agentic DevOps Engineer Expert(Microsoft Skills Hub Blog 公式 / 取得日: 2026年10月19日)
- Exam AZ-401: Designing and Implementing Microsoft Agentic DevOps Solutions (beta)(Microsoft Learn 公式 / 取得日: 2026年10月19日)
- Study guide for Exam AZ-401(Microsoft Learn 公式 / 取得日: 2026年10月19日)
- Exam AZ-400: Designing and Implementing Microsoft DevOps Solutions(Microsoft Learn 公式・2026年7月27日更新 / 取得日: 2026年10月19日)
- Study guide for Exam AZ-400(Microsoft Learn 公式 / 取得日: 2026年10月19日)
- Microsoft Certified: DevOps Engineer Expert(Microsoft Learn 公式 / 取得日: 2026年10月19日)
- Exam and assessment lab retirement(Microsoft Learn 公式 / 取得日: 2026年10月19日)
