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基本情報技術者試験とは|難易度・合格率・受験料を解説【2026】

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基本情報技術者試験とは|難易度・合格率・受験料を解説【2026】

「基本情報は来年の春にでも受けよう」——その「来年」は、いまのところ予定に入れられません。基本情報技術者試験のCBT試験は2026年12月27日が最終開催日(会場によってはそれより前)で、12月28日以降は休止に入ります。10月5日時点で、IPAは再開時期をまだ発表していません。

試験そのものは、受験料7,500円、科目A 90分と科目B 100分の2科目で、両方600点以上なら合格というシンプルな作りです。令和8年度4〜8月の合格率は39.2%。ただしIPAが公表した8月の評価点分布を見ると、不合格だった人の約9割は科目Bで600点に届いていません。

読み終えるころには、試験の全体像を数字でつかんだうえで、自分の演習結果と評価点分布を照らし合わせ、どちらの科目に学習時間を寄せるかを決められます。さらに、年内に受け切るか新制度を待つかを、再受験のルールまで含めて日付で判断できるようになります。

基本情報技術者試験とは——ITエンジニアの入口に立つレベル2の国家試験

基本情報技術者試験(FE)は、IPAが実施する情報処理技術者試験の一つで、ITを使ったサービスやシステムを作る人に必要な基本知識・技能を問う国家試験です。IPAの試験要綱では、共通キャリア・スキルフレームワークのレベル2に位置づけられています。ITパスポートがレベル1、応用情報技術者がレベル3なので、ちょうどその間です。

試験はCBT方式で、全国の会場のパソコンで受けます。年2回の一斉試験ではなく、空いている日を自分で選んで受ける通年試験です。

項目内容
実施方式CBT方式で随時実施(2026年12月27日が最終開催日)
受験料7,500円(税込)
科目A90分・60問・四肢択一(評価は56問で行い、4問は評価対象外)
科目B100分・20問・多肢選択式(アルゴリズムとプログラミング16問、情報セキュリティ4問。評価は19問)
採点方式IRT(項目応答理論)で評価点を算出
合格基準科目A・科目Bの評価点がどちらも600点以上(各1,000点満点)
科目A免除IPA認定講座を受講・修了し、修了試験に合格して修了認定を受けると、1年間科目Aが免除
合格の有効期限なし

科目Aと科目Bは同じ日に続けて受けます。間には最長10分の休憩を取れます。

科目Aは1問1.5分、科目Bは1問5分——時間が足りなくなるのはどこか

時間を1問あたりに割ると、2つの科目の性格がはっきり分かれます。

科目試験時間出題数1問あたり問われるもの
科目A90分60問1.5分知識(テクノロジ・マネジメント・ストラテジ)
科目B100分20問5分技能(擬似言語のプログラム読解、情報セキュリティの事例)
基本情報技術者試験の科目Aと科目Bの試験時間・出題数・1問あたりの時間を並べた構成図

科目Aの1.5分は、知っているか知らないかで決まる問題には十分な長さです。詰まるのは計算問題。2進数の変換や稼働率の計算で3分使えば、その分どこかの問題が削られます。

科目Bの5分は長く見えて、実際は逆です。擬似言語のプログラムを読み、配列の中身を1行ずつ追いかける。この「トレース」に慣れていないと、1問に5分以上かかってしまいます。16問あるアルゴリズムの問題で毎回5分を超えれば、残りの情報セキュリティ4問に回す時間が削られます。時間配分が崩れやすいのは科目Bのほうです。

ITパスポート・応用情報と数字で比べる

「基本情報はどのくらい難しいのか」は、前後の試験と並べると見えてきます。

項目ITパスポート基本情報技術者応用情報技術者
レベル123
試験時間120分科目A 90分+科目B 100分科目A 150分+科目B 150分(別日実施)
出題数100問科目A 60問+科目B 20問科目A 80問+科目B 11問中5問を解答
出題形式四肢択一選択式のみ科目Bは記述式
合格基準総合600点以上+3分野それぞれ300点以上科目A・Bとも600点以上科目A・Bとも60点以上(100点満点)
受験料7,500円7,500円7,500円

受験料はどれも同じ7,500円です。違いは中身にあります。ITパスポートは知識を問う1科目だけ。基本情報からは、プログラムを読む「技能」の科目Bが加わります。応用情報になると、情報セキュリティやシステム開発、マネジメントなど複数の分野の応用力を、記述式で問われます。基本情報の難しさは、知識だけでは突破できない最初の試験だという点にあります。

試験の形が分かっても、次に迷うのは勉強の始め方です。科目Aの範囲は広く、科目Bはプログラムを読んだ経験がないと手が止まります。どちらから手をつけ、試験日までにどこを何周するか——この順番が決まらないまま、参考書を最初のページから読み始めてしまう人が少なくありません。

合格率は令和8年度累計39.2%——8月不合格者の89.2%が科目Bで600点未満

令和8年度4〜8月の基本情報技術者試験は、受験者55,282人のうち21,654人が合格し、合格率は39.2%でした。直近の8月単月は受験者11,257人、合格者4,699人で41.7%です。年度単位では、令和5年度47.1%、令和6年度40.8%、令和7年度38.3%と推移しています。月ごとの細かな動きは基本情報技術者の月別合格率と推移で詳しく分析しています。

ここで見たいのは、合格率の裏側です。IPAは毎月、科目Aと科目Bの評価点の分布を公表しています。8月分を集計すると、600点以上を取った人の割合は次のとおりでした。

科目評価点がある人600点以上割合550〜599点(あと一歩)
科目A9,829人6,478人65.9%1,628人(16.6%)
科目B11,257人5,405人48.0%1,797人(16.0%)
2026年8月の基本情報技術者試験で科目Aと科目Bそれぞれ600点以上を取った人の割合を比べた棒グラフ

科目Aは3人に2人が基準点を超えています。科目Bは半分に届きません。科目Aの人数が少ないのは、科目A免除制度を使って科目Bだけを受けた人がいるためと考えられ、母数がそろっていない点には注意が必要です。

そこで不合格者の側から見直します。8月の受験者11,257人のうち不合格は6,558人。そのうち5,852人、約89.2%は科目Bの評価点が600点未満でした。科目Bは基準点を超えたのに科目Aで落ちた人は706人です。落ちた人の大半は、科目Bで止まっています。

この数字が示すのは、勉強時間の配分です。科目Aの用語暗記に時間の大半を使い、科目Bは直前に過去問を数問だけ——このパターンでは、統計上いちばん人が落ちている場所が手薄になります。一方、550〜599点の「あと一歩」の層はどちらの科目にも16%前後います。評価点で600点まで50点以内に迫っていた人たちです。

「何問正解すれば合格」と言えない理由——IRTと評価対象外の問題

基本情報の合格ラインは「600点以上」と決まっていますが、「60問中◯問正解」とは言えません。理由は2つあります。

1つ目は、評価対象外の問題が混ざっていることです。科目Aは60問のうち評価に使うのは56問で、残り4問は今後の出題のために試されている問題です。科目Bも20問のうち1問が評価対象外。どれが対象外かは、受験中には分かりません。

2つ目は、IRT(項目応答理論)による採点です。IRTは、解答結果から能力を推定して評価点を出す方式で、素点を単純に足し上げる採点とは違います。同じ正解数でも、どの問題に正解したかで評価点は変わり得ます。ですから、ネット上の「◯割取れば受かる」という目安は参考程度にとどめ、全問を取りにいく前提で準備するのが現実的です。

2026年12月27日で一度止まる——年内に受けるか、待つかの判断表

いま基本情報を受けようとしている人にとって、最大の判断材料は試験の休止です。IPAは試験システムのリプレースに伴い、CBT方式の基本情報技術者試験を2026年12月28日以降休止します。選べる試験日は12月27日までで、会場によってはそれより前に終わります。休止の詳細や申込時の注意点はITパスポート・基本情報の休止と最終開催日にまとめています。

IPAは「2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃にウェブページでお知らせ」するとしていました。10月5日時点で、IPAの試験トップ・ニュース・基本情報の案内ページを確認しましたが、この告知はまだ出ていません。新制度は2027年度春頃に始まる予定と公表されているものの、具体的な試験日はまだ発表されていません。

再受験の枠まで考えると、1回目の期限は11月26日

見落としやすいのが再受験のルールです。基本情報では、次に指定できる受験日は「前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降」と決まっています。12月27日に再受験の日を残したいなら、1回目は11月26日までに受ける必要があります。

ただし、これは通える会場が12月27日まで開いている場合の計算です。会場の最終日が12月20日なら、1回目の期限は11月19日まで前倒しになります。12月に入ってからの初受験は、落ちたら年内にやり直しがきかない一発勝負です。

2027年度の新制度で何が変わり、何が変わらないか

休止の先には、2027年度の新試験制度があります。IPAの公表では、新制度の基本情報は2027年度春頃に始まる予定です。試験時間は科目A 90分・科目B 100分、出題数は科目A 60問・科目B 20問で、現行と同じ。科目A免除制度も変更を予定していないとされています。

変わるのは中身です。現時点の案では、科目Aの出題範囲の体系が再整理され、科目Bの出題範囲も一部変更される予定です。9月30日にはシラバス案 Ver.0.1が公表され、AIエージェントなどの新しい用語も加わりました(詳しくは基本情報の新シラバス案と変更点)。一方で、新制度の受験料や合格基準、サンプル問題はまだ公表されていません。

あなたの状況おすすめの動き理由
科目A・Bとも演習が一通り終わっている11月26日までに1回目を受ける不合格でも12月27日までに再受験の枠が残る
科目Aは手応えがあり、科目Bの演習の正答率が5割以下12月の日程を押さえ、残り期間を科目Bに寄せる評価点分布で人が落ちているのは科目B。一発勝負になる前提で準備する
これから勉強を始める年内受験にこだわらず、IPAの再開告知を待ちながら科目Bの土台を作る科目Bの5項目と擬似言語は新制度でも継続予定で、学習が無駄になりにくい
科目A免除の修了認定を受けている免除の有効期間の終わりと12月27日を見比べる免除は有効期間の開始日から1年間で、休止中も期間は進む。休止に伴う延長措置は10月5日時点で公表されていない
2026年10月から2027年度春頃までの基本情報技術者試験の日程を示したタイムライン図

判断を分けるのは、いまの仕上がりと、通える会場の最終日です。まず申込サイトで会場を選び、実際に選べる日付の末尾を確認してください。そのうえで、11月26日に間に合うかどうかを逆算します。

よくある質問

基本情報技術者試験の受験料はいくらですか

7,500円(税込)です。ITパスポートや応用情報技術者試験と同額で、不合格で再受験する場合も毎回7,500円がかかります。バウチャーチケットの購入申込受付は2026年7月31日で一時停止しています。

基本情報技術者試験に合格すると、資格に有効期限はありますか

ありません。IPAは、試験合格に有効期限はなく、過去の合格が無効になることもないとしています。今回の休止や2027年度の新制度移行で、取得済みの合格が取り消されることもありません。

科目A免除制度はどう使えばいいですか

IPAが認定した講座を受講・修了し、修了試験に合格して修了認定を受けると、免除有効期間の開始日から1年間は科目Aが免除され、科目Bだけで受験できます。個人で受講したい場合は、IPAの一覧で講座を探し、講座開設者に直接問い合わせます。免除は受験申込時の申請で適用されるため、申請を忘れると通常どおり科目Aも受けることになります。

2027年1月以降、基本情報はいつ受けられますか

10月5日時点では未定です。IPAは2027年1月以降の実施について2026年秋頃に案内するとしており、新制度の基本情報は2027年度春頃に始まる予定です。告知が出るまでは、具体的な受験日を前提にした計画は立てられません。

まとめ

基本情報技術者試験は、受験料7,500円で、科目Aと科目Bの両方で600点を取れば受かる試験です。条件だけ見ればシンプルですが、8月の評価点分布では、不合格者の約9割が科目Bで基準点に届いていませんでした。そして今年は、12月27日という締切が加わっています。

年内に受けるなら、11月26日を1回目の目安に置き、残りの時間を科目Bのトレース練習に回すのが筋の通った配分です。待つと決めた人も、擬似言語を読む力は新制度でもそのまま使えます。解き直しの段取りまで自分で管理するのが負担なら、SkillStackが間違えた問題を日をあけて出し直す仕組みに、基本情報の復習の順番を預けてしまう手もあります。今日やることは一つ、通える会場で選べる最後の日付を確かめることです。

参考サイト

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