AZ-204廃止|後継AI-200への移行を解説【2026】
Microsoftの開発者向け資格として定番だった「AZ-204(Azure Developer Associate)」が、2026年7月31日をもって廃止されます。後継として、AIネイティブなクラウド開発に軸足を移した新試験AI-200が登場しました。「AZ-204を今から受けるべきか」「AZ-400の前提条件はどうなるのか」「AI-200では何が変わるのか」と迷う方も多いはずです。本記事では、AZ-204の廃止スケジュール、後継AI-200の位置づけ、出題範囲や言語の違い、上位資格の前提条件の扱い、そして取得済みの人・これから受ける人それぞれの対応方針まで、2026年6月時点の最新情報を整理して解説します。
AZ-204が2026年7月31日に廃止される
AZ-204は、Azure上でアプリケーションを設計・開発・テスト・保守するスキルを認定する「Azure Developer Associate」資格に対応する試験です。Microsoftは、このAZ-204を2026年7月31日に廃止すると公表しました。この日までは受験できますが、それ以降はAZ-204を受けて認定を新規取得することはできなくなります。
これは単発の変更ではありません。Microsoftは2026年6月から9月にかけて、役割ベースの認定およそ12種類を順次廃止し、多くをAI重視の新試験へ置き換える大規模な再編を進めています。同じ波で上位のAzure AI資格AI-102も廃止されており、流れの全体像はAI-102廃止と後継AI-103への移行でも解説しています。廃止される資格の一覧と後継はMicrosoft資格2026年大改定の総まとめにまとめています。
ただ、こうした制度改定の直後は「旧試験を駆け込みで受けるべきか、新試験で勉強すべきか」「どちらの範囲で対策すればよいのか」が判断しづらく、学習計画を立てにくいのが悩みどころです。変更点を正確に押さえないまま古い教材を進めると、出題傾向のズレに気づかず遠回りになりかねません。
後継はAI-200「Azure AI Cloud Developer Associate」
AZ-204の後継として用意されたのがAI-200です。対応する認定名は「Microsoft Certified: Azure AI Cloud Developer Associate」で、2026年4月にベータ提供が始まり、2026年7月に正式提供(GA)へ移行する流れです。
名称が示すとおり、AI-200は「AIクラウド開発者」向けへと焦点が移っています。汎用的なAzureアプリ開発から、生成AIを組み込んだアプリケーションの開発・運用へと重心が動いており、コードと可観測性(オブザーバビリティ)がより強く問われる内容です。AZ-204の知識のうち約60%はAI-200にも引き継がれるとされますが、残りは新しいAI関連トピックに置き換わるため、決して「名前が変わっただけ」ではない点に注意が必要です。
AZ-204とAI-200の主な違い
両者の違いは、汎用的なクラウド開発から「AIネイティブなクラウド開発」への移行に集約されます。AZ-204で扱われていた一部のトピックは削除され、生成AI時代の開発に必要な新トピックが加わりました。主な違いを整理すると次のとおりです。
| 項目 | AZ-204(旧) | AI-200(新) |
|---|---|---|
| 認定 | Azure Developer Associate | Azure AI Cloud Developer Associate |
| 主な言語 | C# と Python | Python(必須スキル) |
| 焦点 | 汎用的なAzureアプリ開発 | AIネイティブなクラウド開発 |
| 削除される主な領域 | Blob Storage SDK / Microsoft Identity / Microsoft Graph / API Management / Event Hubs / Queue Storage / Application Insights SDK など | |
| 新たに加わる主な領域 | ベクター検索(Cosmos DB・PostgreSQL pgvector・Azure Managed Redis)/ RAGパターン / AKSマニフェスト / OpenTelemetryによる分散トレーシング / KQL / Container AppsのKEDA | |
特に大きいのが、言語要件と新トピックです。AZ-204はC#とPythonの両方を対象としていましたが、AI-200ではPythonが必須スキルとして明記されています。さらにベクター検索やRAG(検索拡張生成)など、生成AIアプリの実装に直結するテーマが中核に入りました。汎用的なバックエンド開発から、AIを前提とした開発・運用・監視へと、求められるスキルセットが明確にシフトしています。AI資格全体が急増・再編している背景はAI資格が急増する最新動向もあわせて参考になります。
AZ-400の前提条件はどうなる?取得済み・これから受ける人
気になるのが、上位資格AZ-400(DevOps Engineer Expert)の前提条件としての扱いです。廃止前にAZ-204に合格していれば、その認定はAZ-400の前提条件として永続的に有効とされています。すでにバッジを取得していれば、廃止後もエキスパート資格への道が閉ざされることはありません。
また、後継のAI-200も正式提供(GA)後にAZ-400の前提条件のひとつとして追加される見込みです。これから挑戦する人は、期限までに確実に取り切りたい・現行教材で対策したいならAZ-204、これからAIクラウド開発のスキルを証明したいならAI-200という選び方になります。約60%は内容が共通するため、どちらを選んでも基礎学習は無駄になりません。
よくある質問
AZ-204はいつまで受験できますか?
AZ-204の廃止日は2026年7月31日です。この日までは受験できますが、それ以降は新規に受験して認定を取得することはできません。今から受ける場合は、再受験の余地も考えて期限に余裕を持って予約するのがおすすめです。
すでに取得したAZ-204の認定はどうなりますか?
廃止後も取得済みの認定が無効になることはなく、学習履歴に記録として残ります。さらに、AZ-204はAZ-400(DevOps Engineer Expert)の前提条件として永続的に認められるため、エキスパート資格を目指す人にとっても価値は保たれます。
AZ-204とAI-200で何が一番違いますか?
最大の違いは焦点と言語です。AZ-204は汎用的なAzureアプリ開発(C#/Python)が中心でしたが、AI-200はPythonを主言語に、ベクター検索やRAGなど生成AI時代のクラウド開発へと重心が移りました。約60%の内容は共通しますが、AI関連の新トピックが大きく加わっています。
AZ-204向けの教材でAI-200に対応できますか?
共通部分が約60%あるため基礎は役立ちますが、ベクター検索・RAG・OpenTelemetryなどAI-200の新領域は反映されていません。AI-200を受けるなら、必ずAI-200対応の公式学習ガイドや教材で範囲を確認してください。
まとめ
AZ-204(Azure Developer Associate)は2026年7月31日に廃止され、後継のAI-200「Azure AI Cloud Developer Associate」へ引き継がれます。最大の変化は、汎用的なクラウド開発からAIネイティブな開発への重心移動と、Pythonを主言語とする方針です。取得済みのAZ-204はAZ-400の前提条件として残るため慌てる必要はありませんが、これから学ぶならどちらの範囲で対策するかを早めに決めるのが得策です。範囲が広い開発者資格は、スキマ時間にAIが弱点を出題するSkillStackのような学習アプリを使うと、無理なく演習量を積み上げられます。

