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AZ-500廃止|後継SC-500への移行を解説【2026】

(更新: 2026年7月7日9分で読めます
AZ-500廃止|後継SC-500への移行を解説【2026】

「AZ-500を受けられるのは、あと2ヶ月足らず」——Azureセキュリティ資格の定番、AZ-500(Azure Security Engineer Associate)に2026年8月31日という明確な期限が付きました。以降、この領域の認定は「AIも守る」ことを前提とした新試験SC-500に引き継がれます。

注意したいのは、SC-500が単なる改称ではないことです。公式学習ガイドを読み比べると、Entra IDやSentinelといった土台は残る一方、コンピューティング保護の領域に「AIのためのセキュリティ」が新設され、CopilotやAIエージェントを守るスキルが正面から問われるようになりました。

読み終えるころには、8月31日から逆算した駆け込み受験のスケジュールと、SC-500へ切り替える場合に何を上乗せして学ぶべきかを、自分の状況に合わせて描けるようになります。

AZ-500が2026年8月31日に廃止される

AZ-500は2026年8月31日(米国中部時間 23:59)に廃止されます。Microsoft Learn公式の廃止予定一覧と学習ガイドの双方に明記された確定情報です。AZ-500はAzure環境のセキュリティを設計・実装・運用するスキルを認定する「Azure Security Engineer Associate」資格に対応する試験で、廃止日を過ぎると受験して認定を新規取得することはできなくなります。

これは単発の変更ではなく、Microsoftが2026年に進めている役割ベース認定の大規模再編の一環です。多くの資格がAI重視の新試験へ置き換えられており、クラウド側でも同様の動きがあります。例えばAWSのセキュリティ専門資格も新版SCS-C03へ刷新されました(AWS Security新版SCS-C03の変更点を参照)。クラウドセキュリティ資格全体が、AI時代に合わせて再設計されつつあるのが現在の潮流です。廃止されるMicrosoft資格の一覧と後継はMicrosoft資格2026年大改定の総まとめで確認できます。

AZ-500廃止からSC-500提供開始までのスケジュールを示すタイムライン図

悩ましいのは、残り2ヶ月弱という中途半端な期間です。駆け込むには準備の見通しが要り、切り替えるには新試験の範囲を正確に知る必要があります。変更点を押さえないまま古い教材だけで進めると、どちらの試験にも届かない学習になりかねません。

後継はSC-500「Cloud and AI Security Engineer Associate」

AZ-500の後継として用意されたのがSC-500です。試験名は「Implementing End-to-End Security Controls for Cloud and AI Workloads」、対応する認定名は「Microsoft Certified: Cloud and AI Security Engineer Associate」で、2026年5月15日にベータ提供が始まり、その後に正式提供(GA)へ移行する流れです。

名称に「Cloud and AI」が加わったとおり、SC-500はAZ-500が培ってきたクラウドセキュリティの中核スキルを引き継ぎつつ、AIワークロードを支えるプラットフォーム・データ・IDを安全に実装し監視する責任を明確に加えています。企業のセキュリティチームが従来のクラウドインフラに加えてCopilotやAIエージェントも守る時代になったことを、そのまま出題範囲に落とし込んだ資格といえます。

AZ-500とSC-500の主な違い

AZ-500が検証してきたクラウドセキュリティの基盤は、SC-500でも中核として残ります。そのうえで、公式学習ガイドでは「AIのためのセキュリティ」がコンピューティング保護の中に正式な出題項目として新設されました。公式ガイドの4領域に沿って整理すると次のとおりです。

領域(SC-500公式の出題比率)AZ-500(旧)SC-500(新)
ID・アクセス・ガバナンスの管理(20〜25%)Entra ID、条件付きアクセス、PIM引き継ぎ+Key Vaultによるシークレット管理、Azure Policyによる統制を統合
ストレージ・データベース・ネットワークの保護(25〜30%)Azure Firewall、NSG、ストレージ/DB保護引き継ぎ(Private Link、Entra Private Access等を含む)
コンピューティングの保護(20〜25%)VM・コンテナ・アプリ基盤の防御引き継ぎ+「AIのためのセキュリティ」を新設
AI固有の新規項目Microsoft Purview DSPMによるCopilot・AIアプリのリスク特定、Copilot Studioエージェントのリアルタイム保護、Entra Agent IDの条件付きアクセスと統制、Foundryエージェントのガードレール、Defender for AIの有効化
セキュリティ態勢の管理・監視(20〜25%)Microsoft Sentinel、Defender for Cloud、インシデント対応引き継ぎ+Security Copilotの構成・運用を追加
AZ-500とSC-500の出題範囲を並べて比較した図

ポイントは、「AIを守る」スキルが独立したお題目ではなく、コンピューティング保護の正式な出題項目として組み込まれたことです。Purview DSPMでCopilotやAIアプリのデータ露出リスクを特定し、Entra Agent IDでAIエージェントのアクセスを統制し、FoundryのガードレールとDefender for AIで実行時を守る。守る対象が人間のIDからAIエージェントにまで広がった、と捉えると全体像がつかめます。同じ時期に進むMicrosoft資格の再編全体は、AI-102廃止と後継AI-103への移行もあわせて確認すると流れを把握しやすくなります。

取得済みの人・これから受ける人はどうすべきか

すでにAZ-500(Azure Security Engineer Associate)に合格している場合、廃止日を過ぎても認定が削除されることはありません。有効期限まではMicrosoft Learnのアクティブな認定として表示され、期限後は履歴セクションへ移りますが、記録は永続的に残り、取得した事実は確認できます。ただしSC-500への自動変換や無償アップグレードは案内されていないため、新資格が必要なら別途SC-500を受験する必要があります。

これから挑戦する人は、2026年8月31日の期限を踏まえて方針を決めましょう。期限までに確実に取り切りたい・現行教材で対策したいならAZ-500、これからAIセキュリティまで含めて証明したいならSC-500が向いています。クラウドセキュリティの基盤は両者で共通するため、今からAZ-500の範囲を学ぶことは決して無駄になりません。

8月31日から逆算する駆け込み受験スケジュール

AZ-500で取り切ると決めたなら、締め切りから逆算して動きます。再受験の可能性まで織り込むと、実質的な初回受験の締め切りは8月中旬です。

時期やること
〜7月中旬駆け込みか、SC-500への切り替えかを決める。公式学習ガイドの範囲と自分の現在地を照らし、弱点領域を書き出す
7月下旬〜8月上旬弱点領域の集中演習。ID管理・ネットワーク・セキュリティ運用の柱ごとに、正答率のばらつきをならしていく
8月中旬模擬演習で仕上げて初回受験。届かなかった場合の再受験ウィンドウを月末までに残しておく
8月下旬予備期間。8月31日が最終受験日のため、ここに初回を置くと失敗したときの二の矢がない

逆に、この逆算に無理を感じるなら、それが切り替えのサインです。SC-500で加わるのはAI保護の上乗せ分であり、これまでのクラウドセキュリティの学習はそのまま土台になります。

よくある質問

AZ-500はいつまで受験できますか?

公式情報によると、AZ-500の廃止日は2026年8月31日(米国中部時間 23:59)です。この日を過ぎると受験できなくなり、認定の新規取得・更新もできません。再受験の余地を残すため、初回の受験は8月中旬までに置くのがおすすめです。

すでに取得したAZ-500の認定は無効になりますか?

いいえ。廃止後も取得済みの認定が削除されることはなく、学習履歴に永続的に記録されます。有効期限まではアクティブな認定として扱われ、期限後は履歴に移ります。ただしSC-500への自動変換はないため、新資格が必要なら別途受験が必要です。

AZ-500とSC-500で何が一番違いますか?

最大の違いは「AIのためのセキュリティ」が正式な出題範囲に加わった点です。AZ-500はID管理・ネットワーク・Defender for Cloudなど従来のクラウドセキュリティが中心でした。SC-500はその基盤を引き継ぎつつ、Purview DSPMによるCopilot・AIアプリのリスク特定、Copilot Studioエージェントの保護、Entra Agent IDの統制、FoundryエージェントのガードレールやDefender for AIといったAI保護の実装が加わっています。

AZ-500向けの教材でSC-500に対応できますか?

クラウドセキュリティの基盤部分は共通するため役立ちますが、AIのためのセキュリティやSecurity Copilotの構成など新領域は反映されていません。SC-500を受けるなら、必ずSC-500対応の公式学習ガイドや教材で範囲を確認してください。

まとめ

AZ-500(Azure Security Engineer Associate)は2026年8月31日に廃止され、後継のSC-500「Cloud and AI Security Engineer Associate」へ引き継がれます。最大の変化は、Entra IDやSentinelといったクラウドセキュリティの土台の上に、CopilotやAIエージェントを守る「AIのためのセキュリティ」が正式な出題範囲として載ったことです。駆け込むなら初回受験は8月中旬まで、切り替えるならAI保護の新項目を上乗せする——どちらの道を選んでも、土台の学習は無駄になりません。セキュリティ分野は用語の背後にある仕組みまで理解して初めて得点になるので、引っかかった論点をAIに深掘りして聞けるSkillStackのような学び方が、独学の詰まりをほどく助けになります。

参考サイト

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