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ORACLE MASTERの種類と難易度|順番・版の選び方【2026】

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ORACLE MASTERの種類と難易度|順番・版の選び方【2026】

「ORACLE MASTERを取ろうと調べたら、Bronze・Silver・Gold・Platinumに加えて、2019と26aiという2つの版まで出てきた」——ORACLE MASTERの種類を調べ始めた人が最初に手を止めるのが、この組み合わせの多さです。結論から言うと、選ぶ軸は3つだけ。今の経験から始める段階、職場のバージョンに合わせた版、そしてGoldまで行くかどうかです。

試験の数字はOracle Universityの公式ページで2026年10月8日に確かめました。受験料はBronze・Silver・Goldが1回48,593円(税込)、Platinumは2日間の実技試験で255,750円(税込)。段階ごとの差は、合格ラインの高さよりも「何を問われるか」に表れます。

読み終えるころには、あなたの経験に合った最初の1試験と、Goldまでにかかる受験料の総額が決まっているはずです。OSS-DBやデータベーススペシャリストを含めた「データベース資格のどれを取るか」も、この記事の比較表で判断できます。

ORACLE MASTERの種類は4段階+Silver SQL|2019と26aiの2系統

ORACLE MASTERは、日本オラクルのOracle Universityが認定するOracle Databaseの技術者資格です。管理者(DBA)向けにBronze・Silver・Gold・Platinumの4段階があり、別枠でSQLの知識を証明するSilver SQLがあります。いまはOracle Database 19c対応の「2019」と、Oracle AI Database 26ai対応の「26ai」の2系統が並んで提供されています。

資格公式が示す主なスキル2019の試験26aiの試験前提資格
Bronze DBAアーキテクチャと用語、基本的なDBAタスクの理解1Z0-085-JPN1Z0-185-JPNなし
Silver DBA日常的な運用管理、障害の一次対応(2019はSQLの基礎も含む)1Z0-082-JPN1Z0-182-JPNなし
Gold DBA環境設計・構築、バックアップ・リカバリ、マルチテナント、性能管理1Z0-083-JPN1Z0-183-JPNSilver DBA 2019・26ai、12c・11gのSilverなど(Silver SQLは対象外)
Platinum DBAミッション・クリティカルな環境での設計・構築・運用と障害対応Platinum DBA 2019 実技試験提供予定(時期は未発表)Gold DBA 2019・26ai、10g以降のGold
Silver SQLSELECT文による問合せ、DML・DDLによるデータと表の管理1Z0-071-JPN1Z0-171-JPNなし
ORACLE MASTERの資格体系図。Bronze・Silver・Gold・Platinumの4段階と、2019版・26ai版の対応および版をまたぐ前提資格の矢印

表で見落としやすいのは2点です。1つは、BronzeがSilverの前提ではないこと。オラクルは2019版のFAQで、Silver DBAの範囲がBronzeの範囲を含むため前提から外したと説明しています。もう1つは、Silver SQLがGoldの前提にならないことです。Gold DBA 2019の前提資格からは、Silver SQL 2019とSilver SQL 26aiが明示的に除かれています。

英語試験に受かってもORACLE MASTERにはならない

公式の認定試験一覧は、ORACLE MASTERとして認定されるには日本語で受験する必要があると明記しています。英語試験はオラクル認定資格の対象にはなっても、ORACLE MASTERとしては同時認定されません。申し込みでは、試験番号の末尾が「-JPN」かどうかを必ず確かめてください。

ここまでで種類は整理できました。ただ、多くの人はこの先で止まります。資格が5種類、版が2つ。どこから手をつけるかが決まらないと、教材も学習計画も決められません。次の章では、まず公式の問題数と合格ラインで難しさをそろえて比べます。

ORACLE MASTERの難易度|合格ラインから逆算した正解数で比べる

ORACLE MASTERの合格率は公表されていません。比べられる公式の数字は、問題数と合格ラインです。そこで全問が同じ配点だと仮定し、合格ラインに届く正解数を逆算しました。

試験問題数合格ライン正解数の目安(単純計算)1問あたりの時間
Bronze DBA(2019・26ai共通)70問65%46問約103秒
Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)72問60%44問100秒
Silver DBA 26ai(1Z0-182-JPN)60問65%39問120秒
Gold DBA 2019(1Z0-083-JPN)68問57%39問約106秒
Gold DBA 26ai(1Z0-183-JPN)65問60%39問約111秒
Silver SQL 2019(1Z0-071-JPN)78問63%50問約92秒
Silver SQL 26ai(1Z0-171-JPN)60問65%39問120秒

試験時間はすべて120分です。これとは別に、受験規約への同意やアンケートで15〜30分ほどかかります。Silver SQL 2019は、2027年7月下旬から出題数が63問に変わると公式が告知しています。

表を見ると、Goldの合格ラインはBronzeより低い。それでも難しいのは、問われ方が違うからです。Bronzeは用語と仕組みの理解、Silverは日常の運用手順、Goldは「この障害ならどのリカバリ手順を選ぶか」という判断を問います。RMANのコマンド名を知っているだけでは、Goldの選択肢は絞り切れません。各段階の詳しい範囲は、ORACLE MASTER Bronzeの試験概要と難易度、ORACLE MASTER Silverの難易度と版の選び方、ORACLE MASTER Goldの難易度と前提資格で整理しています。

Platinumだけは別物|2日間・4モジュールの実技試験

Platinum DBA 2019は選択問題ではなく、実機を操作する実技試験です。2日間で4つのモジュールに取り組み、各モジュールで指定された最終状態を作れたかで採点されます。すべてのモジュールで合格ラインに達する必要があり、会場は東京・品川のトレーニングセンタ、申し込みはWebではなくメールで受け付けています。

公式に掲載されている今後の日程は、2026年10月22〜23日と2027年2月9〜10日の2回です。Oracle Universityのインストラクタは、最低でも3〜4年、望ましくは5年以上のOracle技術者経験を目安に挙げています。Gold合格の直後に挑む試験ではなく、実務で手を動かしてきた人の総仕上げと考えるのが現実的です。

取る順番は経験で決まる|最短ルートと受験料の総額早見表

取る順番の答えは、データベースの経験で変わります。Bronzeは前提資格ではないので、データベースの経験があればBronzeを省いてSilver DBAから始められます。編集部の判断を、経験別に表にしました。

あなたの経験おすすめの順番理由
データベース自体が初めてBronze → Silver DBA → GoldSGA・UNDO・表領域など独自用語の量が多い。Bronzeで用語に慣れると、Silverで挫折しにくい
MySQLやPostgreSQLなど他のDBを触っているSilver DBA → GoldSQLと表の考え方は通じる。Oracle固有の仕組みはSilverの学習で埋められる
Oracle Databaseの運用を担当しているSilver DBA → Gold(→ Platinum)Bronzeの範囲は日常業務と重なる。受験料1回分を節約できる
SQLを書く開発者で、運用はしないSilver SQL(必要ならBronze)Silver SQLだけで役割に合った証明になる。Goldへ進むなら別途Silver DBAが要る

ルート別の受験料|資格なしからGoldまでは最少で約9.7万円

受験料は段階ごとの差が大きいので、ルートの総額を先に出しておくと計画が立てやすくなります。2026年6月1日の改定後の価格で、ORACLE MASTERを1つも持っていない状態から、各試験に1回で合格した場合の合計です。

ルート受験回数受験料の合計(税込)
Silver DBAのみ1回48,593円
Silver DBA → Gold2回97,186円
Bronze → Silver DBA → Gold3回145,779円
Silver DBA → Gold → Platinum3回352,936円
Bronze → Silver DBA → Gold → Platinum4回401,529円

不合格なら、再受験にも同じ額がかかります。Bronzeを挟むかどうかで約4.9万円。この差を「用語に慣れる保険料」と見るか、Silverの学習で吸収するかが、順番を決める実質的な分かれ目です。

Gold・Platinumに研修の受講義務はない

以前のORACLE MASTERでは、GoldとPlatinumの取得に要履修コースがありました。2019ではこの条件がなくなり、オラクルはFAQで26aiのGold DBAについても「コース受講は必須ではありません」と答えています。独学で受験して問題ありません。公式のラーニング・サブスクリプションは、受講義務ではなく学習手段の1つという位置づけです。

版の選び方|2019と26aiは途中で乗り換えられる

版選びで一番大事な事実は、2つの版が行き来できることです。どちらの版で取っても、上の段階への道はふさがりません。公式の資格-試験対応表とFAQから、版をまたぐルートを拾うと次のとおりです。

  • Silver DBA 26aiは、Gold DBA 2019の前提資格として有効
  • Silver DBA 2019は、Gold DBA 26ai の前提資格として有効(取り直しは不要)
  • Gold DBA 26aiの保有者も、Platinum DBA 2019 実技試験を申し込める
  • Bronze DBA 2019の保有者は、1Z0-182-JPNに合格してSilver DBA 26aiへ進める(Silver DBA 26aiはもともと前提資格なしで、Bronze保有による試験免除はない)

つまり、版は「いま学ぶ範囲」で選べばよく、将来の行き止まりを心配する必要は小さめです。範囲の違いは段階ごとに次のように出ます。

段階2019(19c)の特徴26aiの特徴
Bronze DBAインストールやEnterprise Manager Database Expressを含むマルチテナント環境前提。SQL Developerやバックアップの概要が入る
Silver DBA運用管理とSQLの両方を1試験で問うSQL分野からは出題されない。PDB管理・監査が入る
Gold DBAバックアップ・リカバリとマルチテナントが中心パフォーマンスの管理が主要分野に加わった

迷ったときの判断基準はシンプルです。職場が19cなら2019、使うバージョンが未定なら26ai。市販の教材を多く使いたい人や、オラクル公式の学習コースを使いたい人は、教材のそろった2019が選びやすい状況です。公式サイトでは、26ai対応の教材はラーニング・サブスクリプションに「搭載予定」と案内されています。

2019版はいつまで受けられるのか

2026年10月8日時点で、Bronze・Silver・Goldの2019版は認定試験一覧に受験できる試験として載っており、オラクルの新着ニュースにも配信終了の告知はありません。一方、同じオラクルのJava認定では、2026年9月7日にSE 11の日本語試験の11月30日での配信終了が告知されました。2019版を選ぶなら受験日を先に決め、予約の前に公式のお知らせを確かめておくと安心です。

データベース資格の比較|ORACLE MASTER・OSS-DB・データベーススペシャリスト

データベースの資格を選ぶとき、ORACLE MASTERと並んで候補に挙がるのが、PostgreSQLを基準にしたLPI-JapanのOSS-DBと、IPAの国家試験であるデータベーススペシャリストです。3つの資格は、対象とする製品と、証明する力が運用寄りか設計・理論寄りかで分かれます。

データベース資格の位置づけマップ。横軸が製品の運用と設計の理論、縦軸が各資格制度内の入門から上級で、ORACLE MASTER・OSS-DB・データベーススペシャリストを配置した編集部の概念図
資格対象試験の形受験料(税込)
ORACLE MASTER(Bronze〜Gold)Oracle Databaseの運用管理120分の選択問題48,593円
ORACLE MASTER Platinum DBA 2019ミッション・クリティカルな環境での設計・構築・障害対応2日間・4モジュールの実技試験255,750円
OSS-DB SilverPostgreSQLの基本的な運用管理とSQL約50問・90分(英語版の公式試験概要による)16,500円
OSS-DB GoldPostgreSQLの性能監視・チューニング・障害対応約30問。認定には有意なOSS-DB Silverが必要16,500円
データベーススペシャリスト製品に依存しないデータベースの設計・理論4科目・記述式まで(論述なし)。令和7年度の合格率18.4%7,500円

選び方の目安は次の3つです。仕事でOracle Databaseを使うならORACLE MASTER。PostgreSQLの現場ならOSS-DBで、受験料はORACLE MASTERの約3分の1です。正規化やE-R図など、製品をまたいで通用する設計力を示したいならデータベーススペシャリストが合います。

OSS-DBの現行の出題範囲はVer.3.0で、基準はPostgreSQL 12〜14です。詳しくはOSS-DB Silverの難易度と出題範囲とOSS-DB Goldの難易度と認定条件で解説しています。データベーススペシャリストは2026年度(令和8年度)は後期のCBTで実施され、IPAは現行の試験制度を2026年度で終える予定と公表しています。日程と合格率はデータベーススペシャリスト試験の合格率と難易度にまとめました。

よくある質問

ORACLE MASTERはどのレベルから就職・転職で評価されますか?

評価のされ方は企業によって異なり、公式の基準はありません。ただ、公式の位置づけで「日常的な運用管理」を任せられる水準とされるのはSilver DBAからです。運用担当として実力を示したいなら、Silver DBAを最初の目標に置くと説明しやすくなります。

ORACLE MASTERに有効期限はありますか?

オラクル認定資格ガイドラインで有効期間が定められているのはOracle Cloud系の認定資格で、ORACLE MASTERは挙げられていません。12cの試験が配信終了したときも、オラクルは取得した資格が失効するわけではないと案内しています。ただし資格名には版(2019や26ai)が残ります。

Silver SQLとSilver DBAはどちらを先に取るべきですか?

Goldを目指すならSilver DBAが先です。Silver SQLはGoldの前提資格に含まれません。SQLを書く開発者で運用を担当しないなら、Silver SQLだけでも役割に合った証明になります。

勉強はどの順番で進めればいいですか?

どの段階でも、公式の「試験内容チェックリスト」を手元に置き、無料で使えるOracle Databaseを実際に動かしながら進めるのが近道です。段階ごとの具体的な手順は、ORACLE MASTER Bronzeの勉強法、ORACLE MASTER Silverの勉強法、ORACLE MASTER Goldの勉強法で紹介しています。

まとめ

種類が多くて迷うのは、ORACLE MASTERが段階と版の2軸でできているからです。でも決めることは、最初の1試験と版の2つだけ。DBが初めてならBronze、経験があるならSilver DBAから入り、版は職場のバージョンで選べば、どちらを選んでもGold・Platinumへの道はつながっています。今日のうちに、受ける試験番号のチェックリストを開いて、説明できない項目に印を付けてみてください。印の多い分野がそのまま弱点の候補です。2019版を選んだなら、SkillStackで練習問題を解くと分野別の正答率が出るので、印を付けた予想と実際の弱点がずれていないかを受験日を決める前に確かめられます。

参考サイト

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