AI-900廃止|後継AI-901への移行を解説【2026】
Microsoftの入門資格として人気の高い「AI-900(Azure AI Fundamentals)」が、2026年6月30日をもって廃止されます。後継として、Microsoft Foundryを使った実装入門に踏み込んだ新試験AI-901が登場しました。「AI-900を今から受けるべきか」「取得済みの認定はどうなるのか」「AI-901では何が変わるのか」と迷う方も多いはずです。本記事では、AI-900の廃止スケジュール、後継AI-901の位置づけ、両者の出題範囲の違い、そして取得済みの人・これから受ける人それぞれの対応方針まで、2026年6月時点の最新情報を整理して解説します。
AI-900が2026年6月30日に廃止される
AI-900は、AIと機械学習の基本概念、Azure上のAIサービスを幅広く理解していることを認定する「Azure AI Fundamentals」資格に対応する入門レベルの試験です。Microsoftは、このAI-900を2026年6月30日(米国中部時間 23:59)に廃止すると公表しました。この日を過ぎると、世界中どこでもAI-900の新規予約はできなくなります。
廃止の背景には、AIの主役が「サービスの概念を理解する」段階から「生成AIアプリやエージェントを実際に作る」段階へと移ったことがあります。Microsoftは認定体系をこの変化に合わせて再編しており、入門資格であるAI-900もその対象になりました。同じ波で上位のAI-102も廃止されます。詳細はAI-102廃止と後継AI-103への移行でも解説しています。Microsoft資格全体の廃止・後継スケジュールはMicrosoft資格2026年大改定の総まとめで一覧できます。
ただ、制度改定の直後は「旧試験を駆け込みで受けるべきか、新試験で勉強すべきか」「どちらの範囲で対策すればよいのか」が判断しづらく、入門者ほど学習計画を立てにくいものです。変更点を押さえないまま古い教材を進めると、出題傾向のズレに気づかず遠回りになりかねません。
後継はAI-901|同じ「Azure AI Fundamentals」認定
AI-900の後継として用意されたのがAI-901です。AI-901は2026年4月21日にベータ提供が始まり、2026年6月に正式提供(GA)へ移行します。重要なのは、AI-900とAI-901のどちらに合格しても、得られる認定は同じ「Azure AI Fundamentals」である点です。Microsoftのファンダメンタルズ認定は無期限で、いったん取得すれば失効しません。試験の廃止は「その試験を受けられなくなる」だけで、すでに持っている認定が消えるわけではありません。
AI-901は入門レベルを維持しつつ、「実装への入門」という性格が強まりました。Azure AI Foundryから名称が統一されたMicrosoft Foundryを使い、AIアプリやエージェントの基本的な仕組みに触れる内容が加わっています。受験者には、基礎的なPythonの構文やプログラミングの知識、Azureリソースに関する理解が期待される点が、概念理解中心だったAI-900との大きな違いです。
AI-900とAI-901の主な違い
両者の違いは、AIを「説明できる」ことから「触って作れる」ことへの重心移動に集約されます。AI-900が個別のAzure AIサービス(Computer Vision、自然言語処理、生成AIなど)の概念理解を中心としていたのに対し、AI-901はMicrosoft Foundryを通じたアプリ・エージェント構築の入門が加わっています。主な違いを整理すると次のとおりです。
| 項目 | AI-900(旧) | AI-901(新) |
|---|---|---|
| 認定 | Azure AI Fundamentals(無期限) | Azure AI Fundamentals(無期限・共通) |
| レベル | 入門(Fundamentals) | 入門(Fundamentals) |
| 中心 | AIサービスの概念理解 | 概念理解+実装入門 |
| プラットフォーム | 個別のAzure AIサービス | Microsoft Foundry |
| 前提知識 | 特になし(非エンジニアも可) | 基礎的なPython・Azureリソースの知識を想定 |
注意したいのは、AI-901が基礎的なPythonや実装の知識を前提にし始めたことです。「文系・非エンジニアでも取りやすい入門資格」というAI-900の性格からは一歩踏み込み、手を動かす要素が増えています。まったくのAI入門者にとっては、概念を体系的に押さえる準備がこれまで以上に重要になります。
取得済みの人・これから受ける人はどうすべきか
すでにAI-900(Azure AI Fundamentals)に合格している場合、廃止日を過ぎても認定が無効になることはありません。ファンダメンタルズ認定は無期限で、学習履歴(Microsoft Learnのトランスクリプト)に永続的に記録され、LinkedInや履歴書でも引き続き提示できます。更新の手続きも不要です。すでに持っているなら、慌てて取り直す必要はありません。
これから挑戦する人は、2026年6月30日の期限を踏まえて選びましょう。概念理解を中心に最短で取り切りたいならAI-900、これからMicrosoft Foundryでの実装入門まで含めて学びたいならAI-901が向いています。AI資格は数が多く順序に迷いやすいため、全体像はAI資格が急増する最新動向とあわせて確認すると、自分に合った一歩が見えてきます。
よくある質問
AI-900はいつまで受験できますか?
AI-900の最終受験日は2026年6月30日(米国中部時間 23:59)です。この日を過ぎると世界中で新規予約ができなくなります。今から受ける場合は、タイムゾーンの差や再受験の余地を考え、6月中旬までに予約しておくと安心です。
すでに取得したAI-900の認定は無効になりますか?
いいえ。Azure AI Fundamentalsは無期限の認定で、廃止後も失効しません。学習履歴に永続的に記録され、更新も不要です。試験の廃止は「これから受験できなくなる」ことを意味するだけで、取得済みの認定には影響しません。
AI-900とAI-901で取れる資格は違いますか?
いいえ、どちらに合格しても得られる認定は同じ「Azure AI Fundamentals」です。違いは試験の中身で、AI-901はMicrosoft Foundryを使った実装入門や基礎的なPythonの知識が加わっています。
AI-900向けの教材でAI-901に対応できますか?
AIや機械学習の基本概念は共通するため一部は役立ちますが、Microsoft Foundryでのアプリ・エージェント構築や実装入門の要素は反映されていません。AI-901を受けるなら、必ずAI-901対応の公式学習ガイドや教材で範囲を確認してください。
まとめ
AI-900(Azure AI Fundamentals)は2026年6月30日に廃止され、後継のAI-901へ引き継がれます。どちらも同じ「Azure AI Fundamentals」認定で、取得済みの資格は無期限で残るため慌てる必要はありません。最大の変化は、概念理解中心から、Microsoft Foundryを使った実装入門への重心移動です。これからAIを学ぶ入門者は、基礎概念をいかに体系的に固められるかが鍵になります。AI関連の入門資格はスキマ時間にAIが弱点を出題するSkillStackのような学習アプリを使うと、無理なく基礎を積み上げられます。

