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情報処理技術者試験の種類一覧|全13区分の難易度と取る順番【2026】

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情報処理技術者試験の種類一覧|全13区分の難易度と取る順番【2026】

「ITパスポートの次は基本情報?それとも応用情報?」——情報処理技術者試験の種類を調べ始めると、似た名前の試験が13個も並び、どれから手を付けるか決められなくなります。結論から言うと、迷う必要があるのは最初の1〜2区分だけです。レベル1〜4の段と、あなたの職種さえ決まれば、次に受ける候補は1〜2区分まで絞れます。

ただし2026年度は事情が違います。ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者のCBT試験は2026年12月27日が最終開催日で、2027年1月以降の実施は未定。応用情報と高度試験はCBT方式に変わり、前期の申込がちょうど始まったところです。そして2027年度には試験制度そのものが刷新されます。

読み終えるころには、全13区分のレベル・対象者・合格率・解答形式を表で比べたうえで、自分のタイプに合う「次の1区分」と、それをいつ受けるべきかまで決められるはずです。各区分の詳しい解説記事へのリンクも、表と本文にまとめました。

情報処理技術者試験は13区分・4段階——種類一覧と難易度の比較表

IPA(情報処理推進機構)が実施する試験は、情報処理技術者試験の12区分に、国家資格「情報処理安全確保支援士」の試験を加えた計13区分です。難易度は共通キャリア・スキルフレームワークのレベル1〜4で段が分かれ、レベル4には高度試験8区分と支援士試験が並びます。受験資格はどの区分にもなく、受験料は全区分7,500円(支援士試験は非課税、ほかは消費税込み)です。

情報処理技術者試験13区分をレベル1〜4の4段に並べた全体マップ

まずは全体を1枚の表で見てください。合格率は合格者数÷受験者数で、IPAの公表値です。通年実施のIP・SG・FEは確定済みの令和7年度通年の値、ほかの区分は直近の実施回の値を載せています。

区分(略称)レベル主な対象者2026年度の実施直近の合格率
ITパスポート(IP)の難易度・合格率1ITを使って働くすべての社会人・学生CBT随時(12月27日まで)48.6%(令和7年度)
情報セキュリティマネジメント(SG)の難易度2部門の情報セキュリティを管理する利用者側CBT随時(12月27日まで)70.0%(令和7年度)
基本情報技術者(FE)の難易度・合格率2ITエンジニアを目指す人・若手エンジニアCBT随時(12月27日まで)38.3%(令和7年度)
応用情報技術者(AP)の難易度・合格率3技術と管理の両面を担う中堅エンジニアCBT前期・後期24.5%(令和7年度秋期)
ITストラテジスト(ST)4経営戦略に沿ってIT戦略を立てる人CBT前期15.0%(令和7年度春期)
システムアーキテクト(SA)4システムの全体設計を担う上流エンジニアCBT前期15.5%(令和7年度春期)
プロジェクトマネージャ(PM)の合格率・難易度4プロジェクトの責任者CBT後期14.3%(令和7年度秋期)
ネットワークスペシャリスト(NW)4ネットワークの設計・構築・運用者CBT前期17.8%(令和7年度春期)
データベーススペシャリスト(DB)の合格率・難易度4データベースの設計・運用者CBT後期18.4%(令和7年度秋期)
エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)4組込みシステムの開発者CBT後期15.3%(令和7年度秋期)
ITサービスマネージャ(SM)4ITサービスの運用管理者CBT前期14.7%(令和7年度春期)
システム監査技術者(AU)4システムを監査・評価する人CBT後期16.1%(令和7年度秋期)
情報処理安全確保支援士(SC)の難易度と登録制度4セキュリティの専門技術者CBT前期・後期22.3%(令和7年度秋期)

表を縦に見ると、レベル3・4で合格率は大きく下がります。レベル4は14.3〜22.3%で、おおむね4〜7人に1人しか受からない水準です。ただしレベル1と2の間には、SGの70.0%という例外があります(理由は次の章で扱います)。

レベル1〜2:ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者

レベル1のITパスポートは、エンジニアに限らず「ITを使う側」の共通知識を問う試験です。100問・120分の多肢選択式で、全区分の入口にあたります。勉強の進め方はITパスポートの勉強法(休止前12週のロードマップ)で週単位に分解しています。

レベル2は2つに分かれます。情報セキュリティマネジメント(SG)はセキュリティを「管理する側」、基本情報技術者(FE)はシステムを「作る側」の入口です。FEには擬似言語のプログラムを読む科目Bがあり、令和8年8月の不合格者のうち約89%は、科目Bが基準点の600点に届いていませんでした。月ごとの合格率の動きは基本情報の月別合格率データ、学習計画は基本情報の12週勉強法とSGの勉強法にまとめています。

レベル3:応用情報技術者

応用情報(AP)から、解答形式が一段変わります。科目Aは80問の多肢選択式ですが、科目Bは11問から5問を選ぶ記述式です。全科目を多肢選択式だけで終えられる試験は、レベル2までです。科目Bで選ぶ分野の決め方は応用情報の勉強法で扱っています。

レベル4:高度試験8区分と情報処理安全確保支援士

レベル4は専門分野ごとに9区分あります。記事で詳しく扱っているのはPM・DB・SCの3区分で、学習の進め方はプロジェクトマネージャの勉強法、データベーススペシャリストの勉強法、情報処理安全確保支援士の勉強法にあります。残る6区分の概要は次のとおりです。

  • ネットワークスペシャリスト(NW):ネットワークの設計・構築・運用を問う。高度試験で最も受験者が多く、令和7年度春期は11,948人が受験
  • システムアーキテクト(SA):業務要件を分析し、システム全体の構成を設計する力を問う
  • ITストラテジスト(ST):経営戦略とIT戦略を結びつける企画力を問う。令和7年度春期の合格者平均年齢は40.4歳
  • システム監査技術者(AU):システムのリスクとコントロールを、独立した立場から評価する力を問う
  • ITサービスマネージャ(SM):ITサービスを安定して提供し続けるための運用管理を問う
  • エンベデッドシステムスペシャリスト(ES):組込みシステムのハードとソフトの両面を問う。令和7年度秋期の受験者は1,156人と13区分で最少

ここまでで「自分が目指す区分」の見当はついたはずです。ところが多くの人は、次の一歩でつまずきます。13区分の中から1つ選べても、それを何週間で、どの分野から、どの順番で仕上げるか——その学習計画が白紙のままだと、申込日だけが近づいてきます。

合格率だけでは難易度は測れない——3つの物差しで比べ直す

合格率は難易度の目安になりますが、それだけで比べると判断を誤ります。比べる物差しは、合格率・解答形式・受験者層の3つです。

逆転現象:SGはITパスポートより合格率が約21ポイント高い

令和7年度の合格率は、レベル1のITパスポートが48.6%、レベル2のSGが70.0%でした。段が上のSGのほうが通りやすく見えます。一因と考えられるのが受験者層の違いです。ITパスポートは高校生を含む学生も多く受験しており、令和8年4〜8月の累計では学生の合格率が38.8%、社会人は52.7%でした。同じ試験でも、受ける人の属性で合格率は14ポイント近く動きます。合格率は試験の難しさだけでなく「誰が受けているか」にも左右される数字です。

解答形式:論述があるかどうかで準備の質が変わる

レベル4の中でも、最終科目の形式は区分によって違います。自分の経験を2時間で論文にする論述式か、設問に答える記述式か。準備のしかたがまったく変わるため、合格率が近くても体感の難しさは別物です。

区分多肢選択式のみ記述式まで論述式まで
IP・SG・FE○——
AP—○(科目B)—
NW・DB—○(科目B-1・B-2)—
SC—○(科目B)—
ST・SA・PM・SM・AU・ES—○(科目B-1)○(科目B-2)

論述式の科目B-2は点数ではなく評価ランクA〜Dで判定され、合格はランクAのみです。「論述は避けたいが高度試験は取りたい」なら、候補はNW・DB・SCの3区分に絞られます。

受験者層:高度試験の合格率は「実際に受けた人」が分母

高度試験の合格率は、受験した人に対する割合です。令和7年度秋期のPMは13,540人が申し込み、受験したのは8,511人。実際に受験したのは申込者の約63%で、残る約37%は受験していません。また令和7年度春期のSTでは、合格者の平均年齢が40.4歳でした。14%という数字は、準備して当日を迎えた、一定のキャリアを持つ人も多い母集団の中での「7人に1人」です。

読者タイプ別・情報処理技術者試験を取る順番

取る順番の原則は1つです。レベルを1段ずつ上がるより、あなたの職種に近い区分から入るほうが早く役に立ちます。受験資格はないので、ITパスポートを飛ばして基本情報から、応用情報を飛ばして高度試験から受けることもできます。

読者タイプ別に情報処理技術者試験を受ける順番を示したルート図
あなたのタイプ最初の1区分その次判断のポイント
非エンジニア(営業・事務・企画など)ITパスポートSG受験する会場の最終開催日を確認し、年内に受け切れるかを先に判断
管理部門・情報セキュリティ担当SGSC(技術寄りに進む場合)ITの基礎があるならITパスポートは飛ばしてよい
エンジニア志望の学生・新人基本情報応用情報演習で科目Bが600点に届かないうちは、学習時間の半分以上を科目Bに回す
実務経験のあるエンジニア応用情報、または専門に合う高度試験—現行の高度試験は2026年度が最後の見込み。狙う区分があるなら応用情報を経由せず直接受ける
セキュリティを専門にしたい人SC(基礎に不安があれば応用情報から)SC合格後に登録応用情報に受かっても登録はできない。SC試験の合格後に登録して初めて名乗れる
論述を避けて高度試験を取りたい人NW・DB・SCのいずれか—最終科目が記述式の3区分。DBは後期、NWは前期に実施

表の「最初の1区分」は、レベル順ではなく、合格したあと仕事で使える知識に直結する区分を選んでいます。たとえば実務3年目のインフラエンジニアなら、基本情報や応用情報を順に積むより、2026年度前期のNWを直接受けるほうが近道です。現行の形のNWを受けられるのは、この前期が最後になる見込みだからです。応用情報で得られる科目A-1の免除が2027年度の新試験でどう扱われるかは、経過措置を設ける案が示されている段階で、まだ確定していません。

ITパスポートの試験範囲がどう変わるかはITパスポート新シラバス案の変更点、基本情報・SGの変化は基本情報・SGの新シラバス案で確認できます。次の章で触れる制度変更とあわせて、「いつ受けるか」まで決めておくと計画が崩れません。

2026〜2027年度の制度変更で「受け時」はどう変わるか

取る順番が決まったら、次は受験のタイミングです。2026年度は現行制度の最後の年度にあたり、区分ごとに受けられる期間が限られています。

ITパスポート・SG・基本情報:CBTは12月27日が最終開催日

IPAは、CBT方式で随時実施しているこの3区分について、2026年12月28日以降の試験を休止すると公表しています。会場によっては12月27日より前に終わる場合もあります。休止の理由は試験システムの入れ替えです。2027年1月以降の実施はIPAが2026年秋頃に案内するとしており、再開日は本記事の執筆時点でまだ発表されていません。なお、新制度の3区分は2027年度春頃から実施される予定です。申込ルールや返金の扱いはITパスポート・基本情報の休止と最終開催日で詳しく整理しています。

応用情報・高度試験・支援士:CBTの前期・後期に再編

令和8年度から、応用情報・高度試験・支援士試験はCBT方式になり、科目A群と科目B群を別の日に受ける形に変わりました。出題範囲・形式・試験時間は従来と同じです。前期・後期の日程は次のとおりです。

実施期・区分申込受付科目A群科目B群
前期 応用情報2026年10月6日〜11月7日10月28日〜11月10日11月24日〜12月6日
前期 ST・SA・NW・SM・SC2026年10月6日〜10月24日10月17日〜10月27日11月11日〜11月23日
後期 応用情報2027年1月27日〜2月16日2月6日〜2月19日3月3日〜3月15日
後期 PM・DB・ES・AU・SC2027年1月27日〜2月27日2月20日〜3月2日3月16日〜3月28日

高度試験は区分ごとに前期か後期のどちらか一方だけで、年1回です。前期のNWやSTを狙うなら、申込締切は10月24日。もう3週間を切っています。科目A群と科目B群の間の過ごし方は応用情報・高度試験のCBT化と別日受験、当日配られるメモ用紙の扱いはCBTのメモ用紙・電卓のルール、CBTで受験できない人向けの筆記試験は情報処理の特別措置試験の手続きを参照してください。

2027年度:13区分から新しい体系へ

IPAは、現行の試験制度を2026年度の実施をもって終了し、2027年度から新制度へ移行する予定です。公表されている案では、全区分がCBT方式になり、区分は次のように組み替えられます。

  • 継続:ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者(3区分とも2027年度春頃から)、情報処理安全確保支援士(2027年度夏頃〜秋頃から)
  • 新設:データマネジメント試験(仮称)。ITパスポートの次の段として、ビジネス部門のデータ活用スキルを問う(2027年度夏頃〜秋頃から)
  • 再編:応用情報と高度試験を、プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の「マネジメント」「データ・AI」「システム」の3区分へ(2027年度夏頃〜秋頃から)

プロフェッショナルデジタルスキル試験の構成案は、科目A-1・科目A-2・科目Bの3科目です。現行の科目B-2(論述式など)にあたる科目は案に含まれていません。シラバス案の中身はプロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)のシラバス案、変更点の全体は情報処理技術者試験2027年度刷新の全変更点にまとめています。いずれもIPAが「検討中で変更の可能性がある」としている案の段階です。

つまり、今の13区分の名前で高度試験と応用情報を受けられるのは、2026年度の前期・後期が最後になる見込みです。すでに合格した実績は無効になりません。IPAは試験合格に有効期限はないとしています。ただし登録セキスペの登録は別で、講習を受けて維持する必要があります。

よくある質問

情報処理技術者試験で一番難しい区分はどれですか?

合格率だけなら、令和7年度はITサービスマネージャ(14.7%)とプロジェクトマネージャ(14.3%)が最も低い水準でした。ただし高度試験8区分の合格率は14〜18%台に収まり、差は最大でも4ポイントほどです。論述式の有無や、自分の実務との距離のほうが、体感の難しさを大きく左右します。

ITパスポートを持っていなくても基本情報や応用情報を受けられますか?

受けられます。情報処理技術者試験には受験資格がなく、どの区分からでも受験できます。下位の区分に合格していることは条件ではありません。ITの基礎がある人は、レベル2や3から始めて構いません。

応用情報に合格すると何が免除されますか?

応用情報に合格すると、その後2年間、高度試験と支援士試験の科目A-1が免除されます。高度試験・支援士試験のいずれかに合格した場合や、科目A-1(令和7年度までは午前Ⅰ)で基準点以上を取った場合も同じく2年間免除です。これは現行制度での扱いで、2027年度の新試験への引き継ぎは経過措置の案が検討されている段階です。

情報処理安全確保支援士はほかの区分と何が違いますか?

情報処理安全確保支援士は、試験に合格したうえで登録して初めて名乗れる国家資格です。登録には登録免許税や手数料がかかり、登録後も講習の受講が義務づけられています。ほかの12区分は合格すればそれで完結し、更新の手続きはありません。

まとめ

13区分すべてを比べると難しそうに見えますが、あなたが決めるべきなのは「最初の1区分」と「それを受ける期」の2つだけです。非エンジニアならITパスポートかSG、作る側に進むなら基本情報、実務経験があるなら応用情報か専門に合う高度試験。そして2026年度は、随時試験が12月27日で区切られ、高度試験は区分ごとに前期か後期の年1回だけ。今の制度で受けるなら、申込締切から逆算して学習を始める時期です。SkillStackに収録しているIPAの過去問は全区分・全年度が無料なので、目指す区分の過去問を1回分解いて、今の自分との距離を測るところから始めてみてください。

参考サイト

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